コンプライアンス

「コンプライアンス方針」の制定について

「はじめに」

 日本式ティーボール(以下、ティーボール)は、老若男女誰でも行うことができるスポーツです。日本ティーボール協会(以下、当協会)は、そのスポーツの特性から、全てのプレイヤーが、安全で安心して楽しめるよう心がけてきました。以下に、その一例を記載します。

1.ティーボールの指導者は教育者であること
 ティーボールの指導者は「教育者」であるという考えから、監督、コーチではなく、「ティーボール・ティーチャー(教師)」として位置付けています。講習会では、教育現場でのティーボールの指導法を教えることにより、教育者としてあるべき姿の理解の徹底を図っています。

2.競技場での暴言、暴力の禁止
 暴言、暴力が起こらないよう、ティーボールでは独自のルールを設けています。 審判の判定に不服がある場合は、抗議(プロテスト)ではなく、質問(アスク)を認めています。
 ティーボールは、教育的な要素が強いスポーツであるため、文部科学省の小学校学習指導要領解説体育編に示されている必修のベースボール型ゲームでは、ティーボールが例示として示されています。

 当協会では、設立当初より暴力やハラスメントには注意を払っていますが、今後のティーボールの社会的信用の維持・向上のためには、より一層コンプライアンスに対する認識を深める必要があると考えています。そのため、当協会では、暴力・ハラスメントにとどまらず、あらゆるコンプライアンス違反が起こらないよう取り組んでいます。

 当協会では、コンプライアンス委員会(以下、委員会)及びコンプライアンス担当を設置し、協会内やティーボールを競技する上でのコンプライアンス違反を排除する取り組みを実施しています。また、「コンプライアンス方針」を以下のように制定し、ティーボール関係者の行動方針と定めています。

日本ティーボール協会のコンプライアンス方針

 コンプライアンス違反行為は、ティーボールという教育的スポーツの価値や信用の維持を脅かす重大な問題となります。日本ティーボール協会(以下、当協会)では、信念を持って、あらゆるハラスメント、暴力等のコンプライアンス違反行為の根絶を目指して、以下の3つの方針を掲げ、活動しています。

一.ティーボール関係者は、一切の暴力行為及びいじめ、ハラスメントを排除し、組織的または個人的な法令違反行為等の排除に努めるとともに、社会の規範を守り、信頼されるように努め、ティーボールの普及促進活動に取り組みます。

一.当協会役職員及び、ティーボール・ティーチャーにコンプライアンス教育を実施し、暴力行為等の根絶に向けたコンプライアンス意識の徹底を図ります。

一.この方針を実施、遵守、推進するために、法令等に基づく適切な団体運営及び、透明性の確保に努め、地方連盟・協会との組織運営体制をしっかりと構築します。

※当協会では、TTA初級公認指導者認定講習会において、資格を取得しようとする受講者は、「スポーツ・コンプライアンス概論(60分)」の講義を履修することを必修としています。

令和5年1月

NPO法人日本ティーボール協会

理事長 吉村 正