11月8日「73歳ダスティー・ベーカー監督世界一。28歳加藤豪将選手日ハムへ。ナイストライ!」

 「スポーツの秋」。小春日和が続いています。空は快晴。コロナ禍ではありますが、皆さん! 外へ出て、爽やかな空気を吸って、スポーツを楽しみましょう。そして、日本式ティーボールの関係者は、レッツ・プレー・ベースボール(ソフトボール)&ティーボールです。

 先週末は、青空の下、様々なスポーツが開催されました。身近なところでは、野球の早慶戦。早稲田大学の2連勝。その結果、明治大学が6年ぶり春秋連続優勝です。明治大学の皆さんおめでとうございます。

 11月5日夜、福島県連盟の鈴木評議員から、明日早慶戦を観に行くので、私が神宮球場にいるなら会いたいとのメールが入りました。私はこの秋も、ソフトボール部の男女に対し、ピッチングとバッティングの指導を行っています。選手たちの上達は早いです。今の時期は、継続して指導する必要があります。鈴木評議員にお会いできなくとても残念に思っています。その日の試合結果は、早稲田の9-6。打撃戦でした。その早慶戦を堪能して頂けたでしょうか?

 同日アメリカでは、アストロズが世界一。アルバレスが逆転バックスクリーン越えの決勝3ランを打ちました。この試合で印象に残るのは、勝利したアストロズのベーカー監督が1949年生まれで、73歳ということ。ヤンキースのケーシー・ステンゲル元監督を思い出します。ジャイアンツ、カブス、レッズの監督を経てこのアストロズへ。そしてこの世界一の快挙です。おめでとうございます。73歳はまだまだ若いし、元気で、シャープです。

 アメリカでは、定年を55歳と決めている人、80歳、90歳になっても、現役で頑張る人、実に様々です。分かりやすく言うと、アメリカのバイデン大統領は79歳。次期の大統領選挙に出馬するかどうか注目されているトランプ元大統領は76歳。お二人とも極めて元気です。大学教授も、終身雇用の資格を有していると定年がないと聞いたことがあります。80歳前後の教授もおられます。

 ベーカー監督、いつまでも名将として、勝ち続けて下さい。そして、70歳以上はお年寄り、引退、隠居といった考えはオシマイにしましょう。

 次は、28歳若者の登場です。もうお分かりでしょう。加藤豪将選手。ついに日本にやって来ました。超嬉しい!

 11月4日、日本ハムと契約を終えました。新聞報道ですと、契約金と年俸を合わせて1億円、おめでとうございます。この「理事長からのメッセージ」でも度々紹介していますが、私は加藤豪将選手の大ファン。入団会見では「名字は加藤ですけれど、完全にアメリカ生まれで、アメリカ育ち、JRにも乗ったことのない外人です」と。さすがアメリカ育ちユーモアのセンスは抜群です。彼は外人ではありません。日本人です。

 10月25日メッツ傘下のシラキュースを自由契約選手にしてもらい、即日本行きを決めました。幼少時代からイチローさんに憧れ、ヤンキース時代のオフにはそのイチローさんと神戸で合同自主トレを行ったというのは周知の事実です。内野・外野とどこでもこなせるユティリティ選手。新庄監督の目の付け所が素晴らしい。さすが元メジャーリーガーです。この二人の記者会見で、加藤選手は再び強烈なジョークを発しました。「僕は4番、キャッチャーを目指します」と。その意気、そのセンス、良いですね。

 その加藤選手が、昨日早速沖縄県国頭村でのキャンプに参加。入団会見からわずか3日で秋季練習に参加するなんて・・・。前例がありません。ナイストライで、ベリー・グッド。新聞報道によると、この日は、キャッチボールと打撃練習、その後はブルペンで投手が投げるボールに慣れること、更には、日本のストライクゾーンの確認です。理にかなった、的を得た練習をされています。本人はスマート(賢い)で、勤勉です。チームメートからは加藤豪将なので「KG」だとか、「ジョン」、「イングリッシュ・ティーチャー」とも呼ばれているようですね。良いですね。でも、なぜ「KG」なのか、アメリカではファーストネームを先に言う。それなら「GK」ではないか。それだと「ゴールキーパー」になるのか? そんなのどうでもいいか。

 私が野球以外でこの加藤豪将選手に対して興味があるのは、彼が使用する「米語」です。「日本語」が完璧なのは、自宅において、家族で日本語を使用しておられたからでしょう。でも、学校は全て「米語」。日ハムの選手に「米語」を教えておられるとか、一度加藤選手の「米語」を聞きたいです。めちゃくちゃ上手いのでしょうね。 よう! バイリンガル!

 以前もここで書きました。加藤選手は、将来の日米野球の懸け橋になられること間違いないです。出来るだけ早く日本の野球に慣れ、活躍されることを願っています。日米の野球とベースボールを実際に経験された新庄監督が日ハムにおられるのは本当に心強いです。

 加藤豪将選手の今後の活躍によって、野球だけでなく、言語・日米コーチング比較・日米マネジメント比較等、様々学べます。これから本当に楽しみです。