2月9日「ルール解説29 審判員 2人制・3人制について」

11-1 b   審判員は、原則として2人制で行い、球審と塁審に分かれる。

としました。野球やソフトボールでは、審判員4人制で、公式試合が行われます。それが一般的です。日本式ティーボールで審判員を4人にすると、狭いグラウンドで、児童や生徒がフェア地域に9人(本塁手以外)、そのうち内野が5人入ってプレーすると、大人の審判ばかり目立ちます。特に、二塁の審判は立つ位置を決めるのはとても難しいです。ですから、4人制は採用しませんでした。

 一方、アメリカでは、一人審判員制で、野球やソフトボールの試合が行われることも少なくありません。この場合、審判は、投手の後ろに立ち、投手が投げるボールが、ストライクかボールかを判定します。そして、例えば、打者が三塁ゴロを打ったとし、それを一塁手に送球した時は、審判は、即座に一塁方向に向き、打者走者がアウトかセーフかを判定します。これが、投手のいない日本式ティーボールに向くかどうか、一人審判員制はないと結論づけました。

 そうすると、審判員は2人か3人です。結論は、2人にしました。これは、塁間が狭いこと、球審は、③であるように、本塁と三塁周辺で行われるプレーを見る。そして、塁審は、⑥にあるように、一塁および二塁周辺で行われるプレーを裁定する。としたのです。これだと、球審も一塁塁審もフェアー地域に一切入らず、選手に圧迫感、あるいは威圧感を与えることなく、様々なプレーを近すぎることもなく、遠過ぎることもなく、いい距離間で正確に判定できると考えたからです。

 【注】(3人審判員制の場合)全国大会では、各地域で勝利したチームが、各都道府県から集まります。一回戦からゲームは盛り上がり、白熱した試合が続きます。この大会は、審判員は、3人(3審制)としました。加えて、この3審制では、塁審は、フェアー地域に入らないで、ファール地域で移動して、各塁周辺のプレーを裁定することにしました。

 野球やソフトボールの3審制では、ケースによって一塁塁審、あるいは三塁塁審は二塁方向に移動することが義務付けられています。しかし「この日本式ティーボールでは、その必要はない、」としました。その理由は、選手が児童、審判員が大人達、そして、内野には5人の守備者がいる、内野のフェアー地域で「人の密」を作らないためです。接触事故を予防するためです。

【尚、全国大会の3審制に関しては、2017年11月13日、役員会(高田馬場会議室)において、「全国大会は3審制を採用する」と正式決定された。】