4月3日 昨日谷澤健一副会長の解説聞きました。「ええ!」

 昨日夜8時ごろテレビのチャンネルをあれこれ移動させていたら、あれ!谷澤さんの声だ!そこでチャンネルを止めてみると、中日ドラゴンズ対読売ジャイアンツの試合です。谷澤さんが解説者。あの独特の言い方、それを谷澤節とでもいうのでしょうか。一つの話が終わると、「ええ!」で次の解説に移ります。声が若い。ハリがある。とても70歳を超えた方とは思えない元気の良さ。私はとても嬉しくなって試合が終わるまで見続けました。こんなに野球を長く見るのは本当に久しぶりです。私は谷澤さんの昔からの大フアン、ちなみに娘も。スコアは両軍の選手には失礼ですが、あまり興味がありません。試合終了時に、アナウンサーと解説の谷澤さんのお顔が画面で見られるかな、と思っていたら、残念でした。高校野球の実況中継の時のように、そのお二人は映されませんでした。

 谷澤さんを初めて見たのは、私が早稲田大学2年生の時でした。彼は私の1年下で野球部員。私は教育学部の学生でそのビルの4階か5階から道路を挟んで安部球場が見えます。授業の合間に新入部員の練習を見に行くのが私の趣味。自分が野球部に入らなかったので、複雑な気持ちでいつも応援していました。当時は、法政に田淵、富田、山本、投手に山中、明治に投手で星野、打者で高田などがいて強く、早稲田は東京6大学で2,3番目くらい、なかなか優勝できない時でした。そこで1年生、谷澤、千藤、阿野、荒川、小田の野手陣、小坂、安田の投手陣、そうそうたる選手が入部してきました。この7人は卒業後皆プロ野球界に入りレギュラーとして活躍したのは周知の事実です。

 谷澤さんのバッテングを見ました。一言でいうと桁外れ。規格外の実力です。その時から、私は谷澤さんのフアン。谷澤さん18歳。私は20歳、私は一浪です。

 それから、彼が46歳、私が48歳、1993年、日本ティーボール協会をスタートさせるときに、プロ野球界から、きらきら光る方が理事に欲しい、野球部先輩の末次さん、岩浪さんにお願いしました。谷澤さんを常務理事で迎えたい、これ私の考え。お願いしてもらえないですか。末次さんと岩浪さんにおねだり。その返事は、即座にOK.です。このお二人、計り知れないほど「野球界での人脈とお力」がおありなのです。

 11月22日、記者発表会、会長就任予定の海部俊樹先生は、谷澤さんに会えて大喜びでした。ご存じのように海部先生は、愛知県選出の国会議員で元総理大臣。地元中日ドラゴンズの4番バッターだった野球の英雄は谷澤健一さん。この出会いは良かったです。副会長就任予定のあの神様、仏様、稲尾様もこのお二人の会話をニコニコ顔で見ておられました。ついこの間のように思い出されます。

 それからの谷澤さん、日本ティーボール協会で偉大なる貢献をされました。日本ティーボールセミナーでの基調講演、パネリストとしてご登壇頂いてのお話、いずれも見事なものでした。私が最も印象に残っているのは、「健康福祉、スマイル大会」での貢献です。谷澤さんは一見ぶっきらぼうに見えます。その谷澤さんが、当時の養護学校に行かれて、子ども達とティーボールを楽しまれますと人が変わったように童心に帰られ満面の笑みです。照れ屋ですがハートがあるのです。これをぜひ多くの人に知ってもらいたい。また、谷澤さんは彼らとの絆は深く、2度、3度と養護学校を訪問されるたびに、生徒からの信頼度が増していく。それが半端ではないのです。横で見ている私は、この方、この表情を、プロ野球界でお見せになれば、もっと違ったプロ野球人生もあったのではと思ったりもしました。

 谷澤さん、我々日本協会の役員とお付き合いすることがきっかけだったのでしょうか、プロ野球出身者なのに、1998年4月から早稲田大学大学院アジア太平洋研究科に進学を決断されました。当時としては、大英断で、画期的なことでした。その論文は、抜群の成績。彼の修士論文のコピーは私の書斎に大切に保管しています。宝物です。

 その様な向学心に燃え、大学を愛される方ですので、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科の「学科」がスポーツ科学部に昇格するとき、客員教授として母校の教壇に立たれたのです。私もそのお手伝いを少しさせていただいた関係で、谷澤先生の講義は全て聴講しました。「お酒によるアキレス腱痛の克服の講話」はとても興味深いもので、この克服があって「カムバック賞」があり、あの名球会入りがあったのです。

 さて、昨日の谷澤さん、東京から名古屋までどのようにして移動されたのか。車か新幹線か、このコロナ禍とても心配です。人一倍体は強い、頭は賢いといってもコロナは関係なく襲ってきます。この時期決してご無理をなさらないでください。谷澤さんは我々日本ティーボール協会の宝です。シンボルのお一人です。この秋、お互いワクチンを打ち終わったら、お会いしましょう。そして、全国小学生の大会、健康福祉の大会や特別支援学校の指導、教え子さんが活躍する特例子会社の大会に日本協会副会長としてのご出席をお願いします。

 谷澤さんが出席されると喜ぶ人は、役員、教え子、選手、監督、コーチととても多いです。それがあまり分かっていないのが谷澤さんご自身です。分かろうとしないのも谷澤さんです。

 私はそんな照れ屋の谷澤さんのファンです。彼はプロ中のプロ、職人中の職人と思っています。

 昨日の谷澤さんの解説、よかったです。プロの解説でした。「ええ!」