6月16日「一球ベースボール」と「一球ソフトボール」の再提案。7人制ラグビー、3人制バスケットボール、9人制バレーボールから学ぶ

  先週月曜日に理事・評議員の皆さんにお送りした「公認ティーボール規則&日本式ティーボール解説指導教本」はだいたいご自宅に届いたようですね。今週は我々日本協会の副会長・顧問、参与。更には野球・ソフトボール関係者。王さん、プロ野球の斉藤コミッショナー、日本野球連盟・ソフトボール協会の会長、副会長、専務理事、理事、職員等にお送りしています。

 今週は、早速そのお礼の電話やメールが届いています。私より年齢の高い方は、野球の話以外では、ワクチン一回目打ったよ。秋から応援するよ、の話題が多いです。美津濃株式会社からは3人の方から丁重なお礼の電話だったり、メールを頂いています。その一人は、この「日本ティーボール協会」を正に創設しようとしていた頃の卒業生です。話がはずみました。

 さて、この教本の内容で、何人かの役員と盛り上がって話ができたのは、「一球ベースボール」と「一球ソフトボール」です。皆さんご存じのようにあの教本の「あとがき」に書いた一文です。ある人は「一度子ども達にやらせてみます」。またある人は、「面白そうですね、部活で練習として取り入れます」等々。来週は各新聞社にこのルール解説指導教本を送ろうと考えています。どの新聞がこの提案にくらいついてくるかが楽しみです。

 さて、その「一球ベースボール」、「一球ソフトボール」は、簡単にいうと、7人制ラグビー、3人制バスケットボール、6人制バレーボールが参考になります。7人制ラグビーは、15人制をよりスピードアップした競技。あの医学部に進学した福岡選手が15人制と7人制を兼ねていたことでも有名です。3人制バスケットボールは、先月5月31日オーストラリア・グラーツで女子の予選会が開催され、日本は五輪切符を獲得しました。15人で行うラグビーは皆常に走ります。なのにそれ以上にハードに走る7人制が五輪種目に加えられたのです。バスケットボールも同じです。5人は常に走っています。従って交代選手が次から次へと出てきます。これも更に人数を少なく3人制でスピーディーにしているのです。6人制バレーはというと、我々学校体育でバレーボールをプレーした時は、全て9人制でした。皆さん記憶におありですか。今、大学生に9人制バレーの話をしても、多くの学生は知りません。これは驚きです。また、ここで昔話です。第一サーブはオーバーハンドサーブ、それがネットで返されたりラインを割ったりすると、次は第二サーブ、これはアンダーハンドで別名安全サーブ。出来るだけ後衛の選手に拾ってもらうように長いのを打つ。即ちサーブは二回打てるのです。6人制は一回だけです。スピードアップされています。

 皆さんもうお分かりですよね。野球やソフトボールは、見ていてスローです。アメリカのスポーツバー。テレビ画面が5台も10台もあって、それをあっちこっちとみて楽しみながらビールを飲むのです。自宅でも野球の好きな人はテレビを3・4台同じ部屋に置いてあっちの試合、こっちの試合と見ているのです。一試合だけ見る人は確実に少なくなってきています。日本でも野球観戦は「ながら族」何かをしながら見るというものでした。

 メジャーリーグのオールスターゲーム。そのゲームの前日にホームラン競争があります。これは、強打者が一球・一球集中してホームランを狙うのです。誰が時間内に一番多くホームランを打ったかで順位が決まります。一球一球集中して強打者が必死でホームランを打とうとしています。それが見ごたえあって、観衆にとって面白いのです。「一球」の大切さがわかります。

 今、スピードアップした「ベースボール型」の新球技が求められていると私は思います。野球・ソフトボール関係者の皆さん、もっとオリンピック種目、ラグビー、バスケットボール、バレーボール等の特徴を理解してください。更に、オリンピックの新競技に注目してください。サーフィン、ボルダリング、スケートボード、各種のダンス、競技者は短時間に常に動きまくっています。一方、テレビの視聴者もコントローラーでプッシュしただけで様々な番組が見られます。いちいちチャンネルを回しに行く時代は終わりました。

 ティーボールは、「一球ベースボール」「一球ソフトボール」のスターターゲームでもあります。ティーボールは、時代がどんどん早く移り変わるときにふさわしい優れた「ベースボール型球技」です。これをしっかり伝えようとしているのが、上記の「公認ティーボール規則&日本式ティーボール解説指導教本」でもあります。皆さん、もう一度読み返してください。新しい発見があります。宜しくお願い致します。

 またの機会に、「一球ベースボール」と「一球ソフトボール」のルール(私案)を提案します。乞うご期待ください。