6月9日 「はるかなる野球大国をたずねて」が本書の著者である田代学氏から、事務所に送られてきました。最高です!

 5月27日(金)都内の会議室において、「日本リトルリーグ野球協会」の評議員会が開催されました。出席評議員は7名です。坂谷内会長(議長)の下、粛々と会議は進みました。資料もしっかりもので、説明者も丁寧で、分かり易いものでした。コロナ下で、いつのも年と比べると「大会中止」が多く見受けられました。

 会議が終了後、サンケイスポーツ営業局 田代学局長がお見えになりました。今年から協会の理事に就任されたので、挨拶に来られたのです。とてもフレンドリーな方で、すぐに野球の話になりました。田代さんとは、もっと長く野球談議を行いたいなと思いつつ、次の約束があったので、残念だったのですが、5、6分の立ち話で、失礼しました。

 3、4日して、驚きましたね。田代氏から、丁重なお手紙を頂き、その上「はるかなる野球大国をたずねて」―MLB伝説の聖地をめぐる旅―という立派な書籍までお送り頂いたのです。手紙には、自己紹介のつもりでお送りします、とあります。さらに、その書籍の表紙には、「日本人がまだ知らないMLBがそこにあった。サンケイスポーツの50周年記念を書籍化。創設から1世紀、名プレーヤーたちが残した伝説の数々。全米に散らばる彼らの足跡を、サンスポの名物記者・田代学が徹底取材。」、「貴重なカラー写真が500点以上掲載!」と。興味津々です。

 出版元は東京書籍、著者は田代学、写真はリョウ薮下。2014年に初版が出ました。ロングセラーで、かつベストセラーでもあります。でも、恥ずかしながら私はこの書籍の存在を知りませんでした。本書は、一言で言うと、素晴らしい。ワンダフル!最高です。通読して、久しぶりに感動しました。皆さん、ぜひご一読ください。と同時に、この500枚以上の写真も感動ものです。よくぞこれだけ美しく、見事な角度で、お撮りになったか、素晴らしいです。著者と写真家の名コンビ。

 本書を、少し紹介しましょう。第一章は、「伝説たちの夢の跡」サイ・ヤング、タイ・カップ、ジョー・ジャクソン、ベーブ・ルース、レフティー・オドール、テッド・ウイリアムス、ジャッキー・ロビンソン、ヨギ・ベラ、ミッキー・マントル、ハンク・アーロン、ロベルト・クレメンテ、ノーラン・ライアン、カル・リプケン。日本でいえば、川上、大下、藤村、別当、若林。時代が少し近年になると、長嶋、王、野村、中西、稲尾、落合、イチロー、大谷クラスの方ばかり。心が躍ります。その方々の記念館、故郷、お店等を紹介した本です。

 私は、レフティー・オドールの店とロジャー・マリスの記念館、更にヨギ・ベラについて、深い思い出があります。少し書きます。

 レフティー・オドールはご存知のように、日米野球の架け橋をした人。日本の野球の殿堂にも入った往年の大スター。彼の店へは、サンフランシスコに行くたびに、何度か行きました。それは、私は、小学生の野球を始めた頃から、戦後の1949年に来日した3Aのサンフランシスコ・シールズの強さ、凄さを、二人の兄から聞いていたからです。そのため、留学中、客員教授時代、個人で旅行したとき、学生を連れてワールドシリーズに行った帰りも、度々立ち寄りました。いいお店です。 

 2000年、NAFAワールドシリーズがノースダコタ州ファーゴで開催されました。早稲田大学ソフトボール部第11回米国遠征。試合結果はベスト18位でした。チームの主将は、現在群馬県代表で日本協会評議員の白石哲太郎君(先生)。大会終了後、近くのショッピングセンターに立ち寄ったとき、四つ角に小さなロジャー・マリス記念館がありました。これ本物か?こんな田舎に!驚きましたね・・・、あの時は。本書によれば、ロジャー・マリスは、8歳から高校を卒業するまで、このファーゴで過ごしたとのこと。これで納得しました。

 当時は、あのニューヨークヤンキースの大スター、ロジャー・マリスの記念館がなぜこんな田舎に?ニューヨークにあるべきだろう。本当に半信半疑でした。(ここで余談ですが、彼が61本本塁打を打った記念の野球帽をこの博物館で買って帰りました。それがこの日本ティーボール協会の事務所に飾ってあります。下記に貼り付けます)。彼がベーブ・ルースの年間60本の記録を1本越えて、61本打ったことで、少し悲劇の道を歩んだように思われます。でも、彼の背番号の「9」は現在ニューヨークヤンキースの永久欠番となっています。

 ヨギ・ベラも、ロジャー・マリスの後のヤンキースの大スター。同時期に西海岸のドジャースにロイ・キャンパネラがいて、どちらが名捕手かよく話題になったものでした。ヨギ・ベラは、ニュージャージー州リトルフォールズに「ヨギ・ベラ記念・学習センター」があると本書に記されています。私は残念ながら、その地は訪ねたことはありません。ヨギ・ベラで、思いだすことは、2001年5月10日の朝日新聞の記事です。それは、当時アメリカのブッシュ大統領が、ホワイトハウスに「ティーボール場」を創り、そして近所の子ども達を集めて「ティーボール」の試合を開催した、と。その時に、招待されていたのが、このヨギ・ベラ達だったのです。懐かしいです。

 メジャーリーグの話になると、終わりません。第2章では「MLB劇場にようこそ」。第3章は「インタビューズ」です。これらは誌面の関係もあり紹介できません。ここで強調します。野球の好きな方、メジャーリーグに興味のある方、野茂さんやイチローさんを応援していた方、現在、大谷、ダルビッシュ、菊池、鈴木、筒香、秋山、有原たちを応援している方、本書は素晴らしいです。定価は:本体1,800円(税別)。超おススメです。是非ご覧ください。

 田代学局長、本書をお送りくださり、誠にありがとうございました。近いうちに、是非、メジャーリーグ談義をさせてください。現在のメジャーリーグのことを様々お教えください。お願い致します。

 20年程前、私は、佐山和夫氏やマーティー・キーナート氏(日本協会顧問)らと時間を忘れてメジャーリーグの野球談議を品川駅近くの焼き肉店で行ったことを今思いだしています。