7月19日「ワンピッチ・ベースボール」と「ワンピッチ・ソフトボール」は「日本式ティーボール」の反対の極

 「日本式ティーボール」が、いつでも、どこでも、誰でも、笑顔で、楽しく出来るベースボール型スポーツの典型的な球技とするならば、その正反対、スペード、力、持久力、集中力を最大限発揮できる球技はと言うと、それが、今回、我々が世界の野球・ソフトボール選手並びにファン、関係者に問いかけ、ロスアンゼルスオリンピックに導入しようとしている「ワンピッチ・ベースボール(ソフトボール)」です。

 この上記二つのベースボール型球技は、両極にあります。極とは、北極と南極、電池などの陽極と陰極を思い出してください。全く反対に位置するという意味です。即ち、「ワンピッチ・ベースボール(ソフトボール)」は、言葉を変えると、野球やソフトボールを徹底的に競技として、「ハード」にプレーする球技です。「日本式ティーボール」は生涯スポーツとして、また、レクリエーションスポーツとして、野球やソフトボールを出来る限り「ソフト」にプレーする球技なのです。

 私は「国民皆ベース・ボール」の研究と実践を開始して今年で48年。野球とソフトボールの底辺拡大、スポーツ文化として、生涯スポーツ=日本式ティーボールの普及に、今まで全力投球して来ました。これからも皆さんと一緒になって続けます。一方、競技としての「ワンピッチ・ベースボール(ソフトボール)」を世界に提案し、これを普及させない限り、世界の野球界、ソフトボール界の今後の発展はないと考えるようになりました。オリンピック種目でないスポーツ競技が世界に普及した例は本当に少ないからです。

 「日本式ティーボール」と「ワンピッチ・ベースボール(ソフトボール)」は両極にあると言いながら、類似しているとことがあります。それは、前者は、「止まっているその一球」を打つ。その後は、野球やソフトボールとはほぼ同じ。後者は、「投げられたその一球」を打つ、その後は、野球やソフトボールとほぼ同じ。「その一球を打つ」これが共通なのです。時間に無駄がないのです。一時でも目を離すと、そのグップレーを見落とします。

 今、我々は、この「ワンピッチ・ベースボール(ソフトボール)」が、選手全員動き回るので、給水時間、打ち合わせ、中休み時間を用意することを考えています。それはあたかもバスケットボールのように。野球の試合回数は9回。ソフトボールは7回、アメリカでは9回行うリーグもあります。そこで、この「ワンピッチ・ベースボール」は、試合回数は9回とする。「ワンピッチ・ソフトボール」は、7回か9回とする。そこで、ハーフタイムかワン・サード(3分の1)で給水時間、打ち合わせ。その時間は1分。具体的にいうと、3回が終わると給水、6回が終わると給水、3分の1タイムで給水。7回で終わる試合は、4回終了時、所謂ハーフ(半分)タイムで給水。

 ルールは、そのほとんどが今の野球とソフトボールと同じ。そして、ここで最も大切なことは、この「ワンピッチ・ベースボール」か「ワンピッチ・ソフトボール」の大会を開催する団体・連盟・協会関係者並びに選手は、これまでの野球とソフトボールを心からレスペクト(尊敬)する。従って、野球やソフトボールにないルールは出来るだけ用意しない。これが、生涯スポーツ=日本式ティーボールとは大きく異なるところです。今までの競技としての野球はそのまま。ソフトボールも同じ。この「ワンピッチ・ベースボール」と「ワンピッチ・ソフトボール」は、オリンピック種目に入れることをめざしたもの。独自の発展はするかもしれませんが、野球やソフトボールの敵、害になることはしない。この二つのベースボール型球技を応援するだけの球技。この理念は絶対です。

 この名称が、別名英語では「スリーツー・ベースボール」「スリーツー・ソフトボール」。分かりやすいです。スリーツーから投球を打者が打てば、その後のルールは全て、野球とソフトボールのルールと同じ。違うのは、離塁だけ。これは野球の選手はソフトボールのルールに合わせる。投手の手からボールが離れれば、走者は塁から離れることができる。これ以前も書きました。

 これだと上記の試合は、1時間から1時間半で終わります。

 今日も、またまた「ワンピッチ・ベースボール」と「ワンピッチ・ソフトボール」の学習でした。今まで「理事長からのメッセージ」で書いてきたことと重複している内容が少しばかりありますが、それらはより重要な事と考えて、ご理解ください。今日も、ありがとうございました。