9月15日「この秋は新旧交代です。糸井選手、内海選手、松尾選手、そして早稲田大学ソフトボール部」

 プロ野球界の超人、阪神タイガースの糸井嘉男選手(41歳)が、今季限りで引退すると発表。一昨日、その記者会見が西宮のホテルで行われました。会見は涙なし。今後のことは、笑顔で後輩たちに託したようでした。特に、近畿大学の野球部の後輩の佐藤輝から花束をもらっている時は、その感がとても強くにじみ出ていました。

 糸井選手は、京都府宮津高校の出身、分かりやすく言うと、日本3景の一つ天橋立の近くで生まれ育ちました。京都府の北、日本海側で育ったのです。近くには峰山高校があり、そこはあの野村克也氏の出身校です。逸材が輩出する土地なのでしょうか。日本ティーボール協会の中にもこの地で生まれ育ち、活躍されている先生がおられます。藤川常務理事と山崎評議員です。

 さて、もう一人の京都府出身で、先日、今季限りで引退を表明した名投手は、内海哲也投手(40歳)です。高校は京都ではなく、福井県の敦賀気比を選びました。そこで大きく成長されたのです。涙の引退発表は、今日からちょうど1カ月前の8月16日。彼は、2003年ドラフト自由枠で巨人に入団、エースとして6度のリーグ優勝に貢献、最多勝2度、最多奪三振等、数々のタイトルを獲得した左の大エースです。

 「糸井選手の爆笑引退発表」と「内海投手の号泣引退発表」実に対照的でした。

 爆笑と号泣。それは京都府の土壌によるかも知れません。糸井選手は前述したように日本海側、内海投手は奈良県や宇治市に近いところで生まれ育ちました。同じ京都府といっても北と南では、気候・風土・言葉がかなり違います。北部の日本海側は寒く、奈良に近い南部は結構暑いです。考え方も少しは異ります。

 そうそう、内海投手は、2018年西武ライオンズ炭谷銀仁朗選手のFA移籍で、その人的補償で西武に移籍しました。この炭谷選手も京都市出身。下鴨中学から平安高校、そして埼玉の西武に入団。この二人は偶然にも、京都人同士のトレードでした。炭谷選手は京都市のど真ん中、上加茂神社、下鴨神社、あるいは賀茂川・鴨川でも知られるところです。私の実家からも近いです。内海選手の実家は、宇治市にある人工芝の幼児ティーボール球場(広野幼稚園)に近いです。縁があります。

 糸井選手と内海投手の二人の名選手が引退発表、京都人としてはかなり寂しいです。

 ところが今この京都から新しいスターが誕生しようとしています。それは第30回U18ワールドカップ、アメリカ・フロリダ州・ブラデントンにおいて、活躍中の松尾汐恩捕手です。第104回全国高校野球大会の埼玉聖望高校との試合において、2打席連続本塁打を含めて4安打5打点を挙げたあの選手です。

 彼は京都府精華町の出身で、宇治市に近いです。京都の高校でプレーせず、大阪桐蔭高校を選びました。私は京都の出身。こんな素晴らしい選手は、地元平安高校に進学してくれればいいのにと、今でも強く思っています。京都の人間はなぜか、他県で挑戦するのが好きのようです。

 プロ野球界の新旧交代をお知らせしました。

 早稲田大学ソフトボール部も現在新旧幹部交代の時期です。昨日、男子部が富山のインカレから無事所沢の大学に戻りました。5連覇中の日本体育大学には2回戦でサヨナラ本塁打で勝利したのですが、準決勝で力尽きました。結果は、第3位。それでもお見事です。お疲れさま。来週からは新チームで活動です。

 女子部は、明日午前中所沢で練習してから、13時発の専用バスで愛知県安城市に向かいます。私は、明日まず京都に入り、広野幼稚園に行き「小西先生のDVD」のお礼をして、大阪ティーボール連盟創設の件、京都府連盟の再編の件等の打ち合わせをします。それが終わり次第、名古屋に入ります。4年生にとっては最後のインカレ。最善を尽くしてくれるでしょう。私は全力で応援します。この大会が終了すると、幹部は新旧交代です。

 この秋は、プロ野球もソフトボール部も新旧交代の時期です。少し悲しいやら、将来が楽しみやらで、現在複雑な心境です。

 それでは、明日、行って参ります!