5月5日「幼少期ベースボール原体験プロジェクト」に関してのご提案
日本ティーボール協会では、野球の学会大会ともいえる「日本ティーボールセミナー」を1994年から今日まで毎年年1回、文部省、文部科学省、厚生労働省、スポーツ庁の後援を得て、開催しています。
1998年11月、学習指導要領の改訂により、小学校・中学校の体育授業においてベースボール型が行えるようになりました。
そこでは、ゲームの例として、「手やラケット、バットなどで打ったり、止まっているボールを打ったりするゲーム」と記述されました。
この年から学校教育の中で、「日本式ティーボール」が行えるようになったのでした。
10年後の2008年8月、小学校学習指導要領解説の体育編において、3・4年生でのティーボールに加え、5・6年生においてもベースボール型の中で「ティーボール」が例示として明記され、それが今日まで続いています。
以上のように、日本ティーボール協会としては、小学3・4・5・6年生に関してはベースボールのスターターゲームとして日本式ティーボールの導入に取り組んできました。
そこで次の戦略は、「幼少時と小学1・2年生への普及」であると考えました。
以下、これまでの日本ティーボールセミナーの発表タイトルとその講演者名(敬称略)を記述させていただきました。 「日本ティーボールセミナー」の冊子は全て、日本ティーボール協会の事務所に大切に保管しています。球心会のメンバーの方々でご興味のある方がいらっしゃいましたら、私か事務所までご連絡いただければ幸いです。
・2000年「第7回日本ティーボールセミナー」(文部省後援)
特別シンポジウム「ティーボールが小学校の授業に登場」講師吉村正(早稲田大学教授)ら。
・2004年「第11回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
フリーディスカッション(2)「幼稚園や小学校(1・2年生)に対する普及を」前橋明(早稲田大学教授)ら。
・2005年「第12回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
フリーディスカッション(3)「幼稚園や小学校(1・2年生)に対する普及を」前橋明、有木信子(作陽保育園園長)、星永(埼玉県立大学短期大学部教授)ら。
・2006年「第13回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
フリーディスカッション(2)「幼稚園や保育所におけるティーボール遊びの普及を」前橋明、足立正(倉敷市立短期大学助教授)有木信子ら。
・2007年「第14回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
「ベースボール・フォー・オール」―幼児・児童・生徒への普及を考える―扇原淳(早稲田大学専任講師)前橋明ら。
・2008年「第15回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
フリーディスカッション1―幼児・児童・生徒への更なる普及を目指して―扇原淳、河本洋子(青山学院大学教授)ら。
・2009年「第16回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
フリーディスカッション(2)―幼稚園・保育所での更なる普及に向けて―前橋明ら。
・2010年「第17回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
―幼稚園・保育所の現状と今後の課題―高島勝(ジャクパ体育事業部部長)、石井浩子(京都ノートルダム女子大学准教授)ら。
・2011年「第18回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
「小学校での更なる普及に向けて」吉村正、吉永武史(早稲田大学スポーツ科学部専任講師)、扇原淳ら。
・2013年「第20回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
「幼稚園・保育園・小学校・高齢者施設でのティーボール」理事長報告吉村正。「キーノートレクチャー」―幼児と小学1・2年生の普及に全力投球を―吉村正。「幼児のティーボール指導を行って思うこと」高島勝(株式会社ジャクパ執行役員)ら。
・2014年「第21回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
「インドア・ティーボール完成、幼児・児童・生徒・高齢者への更なる普及に向けて」理事長講演吉村正。―幼児(高齢者)用ティーボール完成―井部利治(ナガセケンコー商品管理部)、高島勝ら。
・2015年「第22回日本ティーボールセミナー」(文部科学省・厚生労働省後援)
「次期学習指導要領の改訂に向けた学校体育におけるティーボールの取り組み」吉永武史(早稲田大学スポーツ科学学術院准教授)。―親子三代の大会の魅力について―奈良泰敬(元美浜南小学校校長)ら。
・2015年「第23回日本ティーボールセミナー」(厚生労働省。スポーツ庁後援)
基調講演3「ティーボールは野球の底辺拡大に最適」野畑啓夫(公益財団法人日本野球連盟専務理事)。
フリーディスカッション(1)―幼児用どか点ティーボールの魅力―高島勝。フリーディスカッション2)―保育園・幼稚園・小学校でティーボールを指導して―岩崎恭子(日本女子プロ野球機構副代表)ら。
・2016年「第24回日本ティーボールセミナー」(厚生労働省・スポーツ庁後援)
基調講演2「次期学習指導要領の改訂に向けたこれからのティーボール授業のあり方」吉永武史。基調講演3「アクションプラン・野球の底辺拡大にはティーボールが最適」宗像豊巳(公益財団法人全日本軟式野球連盟専務理事)ら。
・2017年「第25回日本ティーボールセミナー」
フリーディスカッション1「幼児と小学1・2年生への更なる普及に向けて」―幼児への普及に全力投球―丸山克俊(東京理科大学名誉教授・日本幼少時健康教育学会会長)。―幼稚園・保育所でのティーボール(野球)教室を―黒羽昭(株式会社ジャクパ顧問)。―大学女子ソフトボール選手は、幼児のティーボール(野球)指導に」最適―佐藤理恵(東京女子体育大学専任講師・ソフトボール部監督)。―幼児へのティーボール普及活動で思うこと―佐藤栄一(公益財団法人日本野球連盟事業課長)。―幼児へのティーボール指導25年、その歩み―吉村裕ら。
・2019年「第26回日本ティーボールセミナー」(厚生労働省・スポーツ庁後援)
基調講演1「日米リトルリーグの現状、底辺拡大はティーボールが最適」坂谷内実(公益財団法人日本リトルリーグ野球協会会長)。基調講演2「幼児のティーボール指導の難しさと楽しさ」丸山克俊」。フリーディスカッション1―幼稚園・保育所でのティーボール(野球)教室を―山崎まり(女子プロ野球埼玉アストライア・筑波大OG)。―幼児へのティーボール普及活動で思うこと―町田豊(久米川幼稚園園長・難波千代(久米川幼稚園教諭)ら。
・2020年「第27回日本ティーボールセミナー」(スポーツ庁・厚生労働省後援)
フリーディスカッション1「日本野球連盟、高野連、全軟連、プロ野球、ソフトボール協会等との連携・協働の重要性を考える」。フリーディスカッション2―「小学校や幼稚園、特別支援学校での指導の実践から学ぶ」―幼稚園・保育所・こども園でのティーボール指導―小西美加(女子プロ野球京都フローラ)ら。
・2021年「第28回日本ティーボールセミナー」
理事長講演「コロナ禍における日本ティーボール協会、今やれること」吉村正。基調講演2「コロナ禍における球技、密のないティーボール、ソフトボールは最適」吉永武史。
・2022年「第29回日本ティーボールセミナー」(スポーツ庁・厚生労働省後援)
理事長講演「これでいいのか五輪の野球・ソフトボール。だから幼児・小学1・2年生への普及、更に世界へ」吉村正。実践報告1―幼児&小学1・2年生をスクール並びに幼稚園の正課で指導して思うこと―小西美加ら。
・2023年「第30回記念日本ティーボールセミナー」(スポーツ庁・厚生労働省後援)
理事長講演「『日本式ティーボール』45年の歴史と今後」吉村正。基調講演1「小学校学習指導要領解説(体育編)見る、この30年のベースボール型球技の歩み。そして今後」吉永武史。
・2024年「第31回日本ティーボールセミナー」(スポーツ庁・厚生労働省後援)
理事長講演「日本ティーボール協会30周年を終えて、今後は日本からアジアへ、そして世界へ」吉村正(早稲田大学名誉教授・アジア連盟会長)。特別講演「―なぜ日本では、ティーボールが体育の授業として実施されているのか。それがアジアへ―吉永武史ら。
・2025年「第32回日本ティーボールセミナー」(スポーツ庁・厚生労働省後援)
理事長講演「日本式ティーボールの更なる普及に向けて、日本各地へ、そしてアジアへ、世界へ―吉村正。基調講演3―学校教育の中でのベースボール型球技をどう普及させ、そして継続させるか―吉永武史。シンポジュウム―2024第7回幼児&小学1・2年生どか点ティーボール大会」を開催して―高島勝(ジャクパ社長)。―幼児ティーボール指導の楽しさと難しさ―小西美加ら。
以上のように、野球の底辺拡大=幼児&小学1・2年生への普及に努めてきました。
指導教本(「幼児&小学1・2年生のためのティーボール指導教本」、体育教育出版会)も日本野球連盟、高野連、日本ティーボール協会が一緒になって、編著として作成しました。
また、幼児&小学1・2年生のティーボール指導に関する2本のDVDも作成しました。「幼児&小学1・2年生のためのティーボール教室」(丸山克俊先生指導)と「小西美加先生の幼児&小学1年生のためのティーボール教室」です。視聴をご希望される方はご連絡いただければ幸いです。
吉村 正