8月28日 長嶋茂雄さん、王貞治先生、そして川上哲治さんのスピーチへと続きました。本日は川上哲治さんのお言葉を紹介します。
長嶋さんのスピーチの後は、王先生のスピーチ(これは次回紹介します)。出席者の方々には少しの間歓談していただき、その後サプライズで「野球の神様」川上哲治さんが登場されたのです(もちろん私たちの演出です)。会場は騒然となりました。川上さんの存在の大きさには、感動と驚きしかありませんでした。横におられた日本ティーボール協会会長の海部俊樹先生も一瞬驚かれた様子でした。
川上さんの席は、海部先生と私の間。私は足の震えが止まりませんでした。
川上さんと私は、海部先生を交えて3人で少しおしゃべりした後、いよいよ「野球の神様」からのスピーチです。出席者全員が直立不動でした。
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ただ今ご紹介いただいた川上でございます。お祝いでございますから一言だけご挨拶させていただきます。荒川くん、本当に元気で古稀を迎えられ、そしてこの野球塾というものをこれからやられるということで、本当におめでとうございます。もう何と言ったら良いか、私は嬉しい気持ちを表現する言葉を知らないのですけど、本当に良かったと思います。先ほどは今聞いていましたが、荒川くんの教え子で世界的になった王くんが話しておりました。本当に昔のこと、もう三十年くらい前になりますけども、一緒に色々と何とかして皆で協力して優勝させよう、というようなことで協力しながらやってきたことが、今こうしてこういう状況になりますとますます鮮明に甦ってまいります。荒川くんは、ご存知の通り非常に厳しい師匠でございまして、当時の選手たちが、勝つということに徹底しながら、そして自分のやるべきことに徹底しながら、一生懸命やっていました。本当にそういう面では、その技術だけではなしに精神面まで荒川コーチには鍛えてもらったわけです。長嶋君も立派な打者としてまた監督として成長していますし、あるいは森、あるいは黒江、末次、あるいは高田というようなことで、監督をやりながら日本のプロ野球の発展に一生懸命になってやってこられたというベースがたくさんここで出てきているわけで、そういう面では古稀を迎えられ、昔を振り返ってみるとさぞかし感慨深いものがあるのではないかと思います。このたびは野球塾というものを始められ、今サッカーがだいぶ世界大会を前にして盛り上がっておりますけども、野球では子供の気持ちの方から少し押され気味でございます。ここでティーボールと野球というものを主体にして野球の基本というものを少年たちに教えていただく、こういうことをやっていただくというのは日本の野球の底辺を拡大する、そしてまた野球を通じて強い心と体を鍛えるというようなことでは、本当に立派なこれからの仕事ではないかとそういう面では何か出来ることがあればお手伝いをさせていただいて、プロ野球の発展に何かやっていかなければならないとこういうふうに思っている次第でございます。そういうことでございますので荒川くんもどうぞ一つこれから益々体に気をつけられて、そして末永く野球の発展のために頑張っていただきたいと思います。本当に本日はおめでとございます。簡単ではございますけれども、ご挨拶とさせていただきます。
「荒川野球塾発足 (2001年1月20日)於 椿山荘」
「編集委員会委員長 吉村正 発行者 日本ティーボール協会(会長 海部俊樹)
2001年5月10日発行」より
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ご一読いただけたでしょうか。このスピーチの中で、川上さんは、「ティーボールと野球というものを主体にして野球の基本というものを少年たちに教えていただく、こういうことをやっていただくというのは日本の野球の底辺を拡大する、そしてまた野球を通じて強い心と体を鍛えるということ(後略)」とおっしゃってくださいました。
素晴らしいスピーチでした。
次回は、長嶋さんと川上さんの間にスピーチされました、王貞治先生のお言葉を紹介します。
