2月14日 ダルビッシュ選手と私は「変化球バイブル」の著者です。ダルビッシュ選手を応援する人の多くは、打って楽しむ日本式ティーボールの選手達です。

 ダルビッシュ選手が6年で高額な契約を、パドレスと結びました。現在彼は36歳ですから、6年目は42歳ということになります。随分思い切った契約を結んだな、というのが、第一印象です。それだけダルビッシュ選手は、実力が高く評価され、加えて、地元サンディエゴの皆さんに愛されているのでしょう。素晴らしいです。益々彼を応援したくなりました。

 昨年は30試合に先発し、16勝8敗。防御率3.10。ポストシーズンでも2勝1敗と、全てにおいて安定した成績を収めました。人間的にも素晴らしいのでしょう。パドレスは、来月開催されるWBCへの出場を認め、加えて、侍ジャパンへの合流も早々と、OKを出したのです。今年は8月で37歳、そして、通算200勝もあと12勝で達成です。パドレスとダルビッシュ選手の信頼関係は、絶大なるものがありますね。日本の選手が野球の本場アメリカでこれ程信頼された選手は今までに何人いたでしょうか。とに角、素晴らしいの一言です。

 そのダルビッシュ選手の新聞記事を読んでいると、彼が「変化球バイブル」という書籍を出していることに、気が付きました。特に2月11日の朝日新聞の記事には「『変化球バイブル』。ベースボール・マガジン社の松井進作さんが担当した」と写真入りで報道されています。その写真を見ると一冊は「ダルビッシュ有の変化球バイブル」。他の一冊は「ダルビッシュ有の変化球バイブル アンコール」とあります。「お! 凄い!凄い!読んでみたい」と私です。

 実は私、2004年11月10日に「(ソフトボール)変化球バイブル」(吉村正著)をベースボール・マガジン社で刊行いたしました。当時としては、なかなかのベストセラーになりました。ソフトボール関係者だけでなく、野球関係の方も多くお読み頂いたようです。担当して下さったのは、当時出版編集部責任者のN氏。現在は、ある野球連盟の専務理事をなされています。

 その書籍の「帯」に書かれた一部等を紹介します。変化球は70種類以上投げられる◎打者に打たれない変化球を投げるためには/ボールの握りを変える/ボールの回転で変化させる/手に中でボールを転がす/滑らす/切る/投球フォームを変える/投げる位置を変える、まだまだあります。

 「まえがき」はこの「理事長からのメッセージ」でも以前紹介したのですが、再載させていただきます。「投手がボールを投げるとき最も究極的で不可欠な要素は、『打者に打たれないボールを投げること』に尽きる。そのボールは超豪速球ではなく、さまざまな変化球でもない。それでは、打たれないボールを投げるために、如何にするべきか、という疑問が生ずる。私はこのことを長年熟考し、思案してきたが、現時点における私自身の答えを示したのが本書である」と。

 連続写真のモデルの一人は私で、当時57歳でした。

 そもそもこの本を出すきっかけとなったのは、1998年3月より2001年12月までベースボール・マガジン社発行の「ソフトボール・マガジン」において、「吉村式驚異のピッチング上達法」を書き、その中で、2000年4月から「―変化球は70種類以上投げられる、打者に打たれないボールを投げるために―」を10か月間ほど連載しました。その記事が上記のN氏の目に留まり、彼の発案で単行本として一冊に纏められ、そのタイトルが「変化球バイブル」となったのでした。

 これが20年から25年前の出来事ですから、当時ダルビッシュ選手は、11,12歳、小学校5年生か6年生の頃ですかね。この時既に、ソフトボール界においては「変化球バイブル」は誕生していたのです。

 今週末の土曜日と日曜日も、朝10時30分より午後15時30分まで男子・女子問わず、ピッチング指導、バッティング指導等に出かけます。年間を通しての指導です。ただ、夏場は、涼しい時間帯に指導します。これは、ソフトボール界のダルビッシュ選手や大谷選手を一人でも多く、輩出させたいためです。

 「競技スポーツ」としての野球ではダルビッシュ選手の出現は理想ですが、「生涯スポーツ・レクリエーションスポーツ」では、ダルビッシュ選手のような素晴らしい投手がいると多くの選手が打てません。これでは、選手の皆さんが野球型スポーツを楽しめません。だから、誰もが打てる日本式ティーボールが極めて重要となるのです。競技者の最高峰には、ダルビッシュ選手や大谷選手。その選手たちの活躍を支えるのが「日本式ティーボール」をプレーする皆さんです。私は、この人たち全て好きです。

ダルビッシュ選手と私は、種目は違いますが「変化球バイブル」の著者でした。