2月15日「13日はアメリカのスーパーボウル。その人気度は桁外れです。北京オリンピックも負けそうです。」
アメリカ時間の1月13日、カリフォルニア州イングルウッドでアメリカンフットボールの「スーパーボウル」が開催されました。この日は、アメリカ中が、フットボールに酔い浸ります。勝ち上がってきたのは、ナショナル・カンファレンツでは、ラムズ。アメリカ・カンファレンスでは、ベンガルズです。結果は、ラムズが23対20で22季ぶり2度目の頂点に立ちました。最優秀選手には、2TDレシーブをあげたラムズのWRカップが選ばれました。
今、北京オリンピック真っ最中です。日本において、このアメリカンフットボールの話題は、オリンピックに押されて、記事の占めるスペースは少ないです。具体的に言うと、日刊スポーツでは、7面の左端に記載されているのみです。見出しは「ラムズ22季ぶり2度目の頂点」。小見出しは「本拠地ロスで開催 残り1分25秒で逆転」。朝日新聞は、スポーツ面のトップ。見出しは「ラムズ 信頼が生んだ逆転劇」。小見出しは「今季加入のQB終盤にTDパス」と「飛躍のベンガルズ 来季初制覇を誓う」です。朝日新聞の記事の方が、日刊スポーツのそれより記事が多く、内容も充実しています。どういうこと?
このアメリカンフットボールは、アメリカと日本との温度差がかなりあります。アメリカで一番人気の高いスポーツはと言うと、これはもう断トツで「フットボール」です。アメリカでは、プロだけでなく、大学、高校と全てにおいてです。よく言われることですが、大学のフットボールのヘッドコーチ(監督)は、その大学の総長と同じぐらいの年収を得ます。これを具体的に言うと、有名大学の総長が、5000万円ほどの給料をもらうと、それと同額です。因みに、終身雇用の教授でも、この3分の1程度でしょうか、勿論大学によって差はありますが・・・。
ヘッドコーチは、全てのアシスタントコーチを自分の意中の人で固めることができます。その代わり、チームの成績が振るわないと、全員お役御免です。その辺は、見事に割り切っています。さすがはアメリカ、契約社会です。ここでアシスタントコーチで最も大切なコーチの一人が「リクルーティングコーチ」。日本ではあまり聞かないですが、分かり易く言うと「スカウト」です。この人が、大学なら、高校生で身体の大きい人、大きくなりそうな人(両親が大きい人)、足の速い人、俊敏な人、筋骨隆々な人、とに角、凄い体の持ち主、素質のありそうな人を全米から探しまくります。スカウト合戦は熾烈です。
入学すると、選手は週最低3、4回はトレーニングルームに入ります。トレーニングの後は、バカでかいペーパープレートの上に、お相撲さんが履く大きな草履のようなデカい肉が配られます。それをぺろりと食します。大学4年間に20・30・40・50キロと体重を増やします。グラウンドでは、選手の適正が判断され、ポジションが決まります。オフェンスとディフェンス。遠征では通常、約120人から150人ほどの選手が選出されます。その遠征で指導するのはヘッドコーチを軸としたコーチ陣ですが、それに加えて圧巻なのは、帯同するトレーナーの数です。
ヘッドトレーナーをトップに、アシスタントトレーナー、その下に学生トレーナーが付きます。遠征団が150人であれば、その半分の75人前後は、トレーナーでしょう。とに角、大学でも、このように、選手、ヘッドコーチ・コーチ、トレーナー、それに加え栄養士、医師等も帯同することがあります。スポンサーもです。それと報道関係、特にテレビ取材のスタッフは物凄く多いです。
フットボールの収益で、NCAA(全米大学スポーツ協会)の組織は維持されていると言っても過言ではないでしょう。
一般の観衆・応援団はと言うと、これはスタジアムの何倍もある駐車場の中で、テールゲイトでバーベキュー。試合4、5時間前からビールを飲んで焼き肉食べて、めちゃくちゃ盛り上がります。その光景をスタジアムに行けない全米のフットボールファンは、スポーツバーや自宅のテレビで見続けるのです。スーパーボウルでは、全米どこもかしこも盛り上がっています。地元のロスアンゼルスだけではありません。
私は、スーパーボウルはテレビでしか見たことがありませんが,私が客員教授をしていたハワイ大学と言えば、何といっても「フラボール」です。「フラ」とは、あのフラダンスのフラ、フラフープのフラ。この時は、めちゃくちゃ盛り上がります。それでなくても、一般のハワイ大学の大学対抗戦でもその熱狂ぶりは、桁外れです。フットボールは、断トツでアメリカナンバー1の人気を誇っています。
彼らのトレーニングは、これまた凄まじいです。私のハワイ大学の研究室と同じ棟に、アスリートのためのトレーニングルームが3、4室あったのですが、私が指導した野球部とソフトボール部の選手と筋肉の付き方が全然違います。食欲もしかりです。フットボールの選手は、めちゃくちゃ食べます。体をデカく、強くするのです。それでもご存知のようにあのように自分を守る防具を身に着けます。それでも大怪我をするのです。その人と人との接触に凄さは、計り知れないです。
13日のスーパーボールの記事を読んでいて、私が知っている35、6年前のフットボールを思い出して、大学レベルのフットボールを紹介しました。日本に住んでいる私のアメリカの友人は、今でも35、6年前とほぼ同じ傾向だと熱くなって説明してくれます。
昨日、日本ティーボール協会のホームページの視聴者数は、アメリカは326件、中国は31件と報告しました。今日は、早速そのアメリカの視聴者326件を意識して書きました。
昨日は中国の北京オリンピックでなく、アメリカのスーパーボウルでした。ロスアンゼルスの皆さん、この度は、おめでとうございました。二日酔いの方がどれほど多いかが推察できます。「コングラチュレーション・テイクケアー!」
