6月1日「誠実に、爽やかに、黙々とプレー」これを見てみたいです
以前のオリンピックは、アマチュアスポーツ最大の祭典でした。今はプロも出場できます。もし東京オリンピックが開催されるなら、私は以前に考えられていたアマチュア的な選手のプレーをぜひ見たいと思っています。プロ選手とは一味違った魅力的なプレーを見られるからです。今回も少し手前味噌的なメッセージになりますが、私の考えを述べさせてください。
私は早稲田大学ソフトボールチームをアメリカに19回団長兼監督として遠征しました。私たちチームの全員は、学生スポーツですからアマチュアです。日本を代表して参加しているという「誇り」があります。「誠実に、全力で、文句は言わず、黙々とプレーする。そして、ゲームが終わったら笑顔で相手選手になんでもいいから話をする」。私が団長として、そして監督として言うお定まりの言葉です。
この考えは、私が最初に留学した1969年から1971年の間に、多くの勤勉な日系人から「勉強でもスポーツも誠実に活動すること」、この教えを受けました。勤勉に、黙々とプレーすると、それは、人種を問わず多くの方から好かれます。1970年、後にハワイの知事になるジョージ・アリヨシさんから私は、「誠実賞」を頂きました。野球・ソフトボールを黙々と笑顔でプレーしたからです。これは、その時私は投手として防御率2.95。打率379。「打点王」、「オールスター」に選ばれました。でもそれ以上に評価されたのが「誠実賞」です。1970年 AUGUST 7「ザ・ハワイ・タイムス」FRAIDAYの記事には、そのアリヨシさんから頂いたトロフィーが最も素晴らしいと論評されています。そのためか、帰国後から今日に至るまで「人生誠実に生きる」これを「座右の銘」としています。
このような考えを私は持っているものですから、19回のアメリカ遠征では、その時々の学生・選手は「黙々とプレー、誠実にプレー、爽やかなプレー」を試みてくれました。これで観衆を我々の味方につけることができました。これがアメリカ遠征では最も大切なことだと私は思っています。2005年NAFAワールドシリーズで我々のチームは「世界一」。その時、同時に「スポーツマンシップ賞」も獲得しました。これは地元では、大変な驚きをもって評価されました。何故か?それは、そもそも「スポーツマンシップ賞」というものは、「誠実に、爽やかに、黙々とプレーして、アメリカのチームに早々と負けて帰る」チームに与えられるものであって、日本から来た学生チームが「世界一」を取った。ソフトボールの本場であるアメリカで勝ちまくった。憎たらしいチーム。本来なら好かれるわけがないのです。でも毎試合毎試合「誠実に、爽やかに、黙々とプレーした」チームは好かれたのです。現地で共同団長を引き受けてくれた現在の人間科学部教授のスコットダグラス先生は、この「スポーツマンシップ賞」は、「世界一」の賞に匹敵するほど素晴らしいと絶賛してくれました。私はこれが学生スポーツだと思っています。アマチュアスポーツはかくあるべきと思っています。
東京オリンピックが開催されるなら、上記に強調したように「誠実に、爽やかに、黙々とプレーするアマチュア選手とチーム」を追っかけて、見てみたいと思っています。
