5月4日 明治時代の10冊の「野球の復刻版」が自宅にありました。40年ぶりで読み直しています。それらを紹介します。
1980年にベースボールマガジンより刊行された明治時代の「野球関係の復刻版」が、自宅の書斎にありました。40数年ぶりで読み直しています。本日はまず、それらの書籍を年代別に紹介します。
- 明治十六年六月十一日発行 「OUTDOOR GAMES」 エフ・ダブリュー・ストレンジ著 出版人 府下平民 丸家善七
- 明治二十八年二月二日発行 「校友會雑誌」号外 野球史附規則 第一高等学校校友會
- 明治三十年七月二十日発行 「野球」 中馬著 発行者 前川善兵衛
- 明治三十一年六月十五日発行 「新式ベースボール術」髙橋雄次郎著 四海堂
- 明治三十二年十月十五日発行 「野球叢談」 髙橋雄次郎著 四海堂
- 明治三十四年十月二十日発行 「ベースボール術秘訣」 髙橋雄次郎 四海堂
- 明治三十六年二月廿八日発行 「野球の友」 守山恒太郎著 東京民友社
- 明治三十七年三月二十六日発行 「魔球術」(筆者注:本書の原著は、アート・オフ・カーブ・ピッチング、その翻訳所です)発行人 伊東卓 発行所 美満津商
- 明治三十八年一月二十日発行 「野球便用」 日比野寛他十名 発行所 愛知縣立第一中学校學友會
- 明治三十八年十一月十二日発行 「最近野球術」 橋戸 信著 発行所 博文館
以上です。今日のメッセージでは、それぞれの書籍の特徴を簡単に紹介します。
1は、全て英語(米語)で書かれています。
2は、ひらかな「べーすぼーる史」として第一高等学校の野球部史が紹介されています。
3は、日本に野球を紹介した人物として有名な中馬氏が執筆したものです。
4の巻頭には、「ベースボール(野球術)が近頃盛に流行るが、困った事に能く了解る様に記た書物がない。中馬氏が著った「野球」と云う本は、・・・・・(略)」(髙橋,1899,p.1)から始まっている書籍です。
5は、4月23日の「理事長からのショートメッセージ」に書いた「用球の制限」が、同書の51ページから56ページまでに記されています
6は、4で書いた書籍の訂正版、加筆版です。また、審判官という今でいう審判員の心得等も加筆されています。
7は.投手が肘を曲げないで投球する「クリケット型投法」の写真が2枚掲載されています。それらは上手投げと下手投げ(筆者注:以前のソフトボールの投手はこれが義務付けられていました。当時は、まだ肘を曲げて投球することは認めていなかったのです)の写真です。さらに、両足と両肩を投手板に平行してセット(筆者注:これも以前のソフトボールでは義務付けられていました)された写真も掲載されています。以上3枚の写真が印象に残りました。
8は、筆者注で書いた通り、変化球について書かれたアメリカの書籍を翻訳したものです。
9は、愛知県立第一中学校野球部選手がそれぞれのポジション別に執筆したものです。
10は、今でも都市対抗野球の優秀選手に贈られる「橋戸賞」の橋戸信が書いた書籍です。巻頭1ページの写真を見るとそのタイトルが「慶應対早稲田大学野球競技」となっています。早慶ではなく慶應が先、慶早です。ちょっと驚きました。2ページ目には、早稲田對スタンフォード大學野球競技の光景が載っています。その後、第一高等学校野球部選手、慶応義塾大学野球部選手、学習院野球選手の集合写真と続きます。そして最後のページが、早稲田大学野球選手が載っています。後列真ん中には山高帽の安部部長、安倍磯雄先生です。前列中央にSS橋戸Captとあります。
以上の10冊の明治時代の「野球」の書籍は、時間のある時にぜひじっくり読み直したいものですね。
この復刻版については、1980年1月20日にベースボールマガジン社から出版されました。その発行者は池田郁雄氏です。
そうです。NPO法人日本ティーボール協会初代副会長のお一人。この協会を創設するときに、丸山克俊先生と私は、池田社長にアマチュア野球界の中心となる方を紹介してくださいとお願いに行き、末次義久さんと岩浪文明さんを紹介くださったのです。日本ティーボール協会は、この5人が中心となって1993年11月22日にスタートしたのでした。
池田郁夫氏は、私にとって野球を深く学ぶために多くの面で協力くださった方でした。現在の日本ティーボール協会副会長の池田哲雄氏は、その弟様になります。
