2月21日「女子カーリング、ローンボウルズ、香港、ハワイ、日本式ティーボール。学生の海外遠征に思う」

 この週末笑顔を届けてくれたのが、何といっても女子カーリングのロコ・ソラーレです。金曜日には、1次リーグ1位のスイスに8対6で勝利、そこで日本史上最高となる銀メダル以上を確定させました。17日の1次リーグ最終戦でスイスに敗退しているので、この大きな勝利には日本国中の多くの人を女子カーリングファンにした、と言っても過言ではないでしょう。

 そして、昨日のイギリス戦、「ナイス!」「 ナイス!」の声を期待したのですが、準決勝ほどは多く聞かれませんでした。結果は3対10。4年前の平昌オリンピックでは、3位決定戦で日本が勝利したのですが、今回のイギリスチームは、選抜チームを結成しての出場です。カーリング発祥の地の面子にかけても勝とうと言う意思の表れでしょう。イギリスの代表4選手の実力は非常に高いものでした。イギリスも日本も「ナイス!」「ナイス!」です。

 そこで皆さん、イギリスで国技の一つであるローンボウルズという球技を知っていますか。これはこのカーリングの競技法ととても似ています。

 ローンボウルズとは、ボウルと呼ばれる偏心球を、ジャックと呼ばれる小さな球を標的にしてボウルを転がす球技です。偏心球は、完全な球体ではなく、重心が一方に偏った球で、真っすぐ投げても、自然とカーブする特徴を持っています。競技の内容は、先攻がまずジャックを転がし、止まったジャックが次の投球者の目標となる。4人で行う場合1人が2投を1投ずつ交互に行う。全てを投げ終えた時、ジャックに近いボウルの数が得点になるのです。ボウルは、相手のボウルやジャックに当てても良い。ジャックのそばにある相手のボウルを当てて、ジャックから遠ざけたり、リンク外に出したりすることも可能です。

 1989年頃、私は、このローンボウルズは、老若男女問わず、障害のある無しにかかわらず、全ての人たちが楽しめるスポーツであると、判断しました。そこで当時、私のゼミの名称は「健康(教育)とレクリエーション(教育)」でしたので、健康とレクに繋がる二つの球技を日本に普及させようとしたのです。その一つが、「いつでも、どこでも、誰でも、出来る」ベースボール型球技、現在の「日本式ティーボール」の前身である「スローピッチソフトボール」です。そしてもう一つが、このローンボウルズでした。ゼミ活動の一環として、現在のソフトボール部が使用している外野のグラウンドで、実習を行いました。その芝では物足りず、東京都立川市にある国営昭和記念公園のローンボウルズ場に他流試合に出かけて実践活動し、この球技の楽しさ、面白さを追求することにしたのです。一方、教室内では、イギリスから「ローンボウルズ」の文献を取り寄せ、翻訳し、それを、ベースボール・マガジン社発行の「ボーリング・マガジン」で連載しました。

 そんな活動をしていたものですから、私は、当時日本ローンボウルズ連盟の理事に。

 1991年、その連盟から私に、香港で世界大会が開催されるから4人の選手団を用意して、大会に参加しないかと言うのです。私は、嬉しいやら、困ったことやらでした。ゼミ生に参加希望者を募ったら、誰もいません。そこで私は、兄の息子と姉の息子にこの話をしたら、二人ともぜひ参加したいというのです。一人は医学部の大学生、他の一人は、商学部の大学生。兄と兄嫁、姉と姉婿の承諾を得て、日本代表の選手と役員として参加しました。他の二人は、一人が神戸の大学教授、他の一人が連盟関係の実力者の計5名の遠征団でした。大会では善戦しました。昨日、甥っ子に電話でその時の状況を逐一聞きました。31年前ですが、さすがによく覚えていました。学生時代に海外遠征出来たこと、大きな喜びだったようです。

 私は開口一番、「今日本中がロコ・ソラーレでカーリングが盛り上がっているが、これローンボウルズと非常に似ているよね」、と質問すると、彼は、即答です。「その通りです」。と。このローンボウルズはイギリスが発祥の地、当時アン王女もこの球技の愛好家でした。

 ハワイでは、私が留学中の1969~1971年、客員教授時代の1985~1986年は、間違いなく、アラモアナパーク、アラモアナショッピングセンター、アラモアナビーチの横に立派な「ローンボウルズ場」がありました。今は、どのようになっているのでしょうか?

 今日は、ロコ・ソラーレの活躍で、香港、ゼミ生、二人の甥っ子、ハワイを思い出しました。

 そして今、一人の甥っ子は、日本ティーボール協会の評議員で、財務委員、コンプライアンス委員として、活躍してくれています。もう一人の甥っ子は、某医学系の准教授をしながら、医師として活躍中です。そして、当時のゼミの学生の一人は、日本協会の評議員。以前協会で勤務した有能な職員を紹介してくれたりもしました。功労者です。学生時代に、世界大会、海外遠征、オリンピックやユースの世界大会に参加した学生はとてつもないほど大きな財産を得たことになります。

 北京オリンピックに参加された全ての皆さんが、それぞれの国に帰られ、将来その国や地域で活躍をされることを心からに願います。