2月4日「結びにかえて」を、思いつくまま書いてみました。これからも推敲します。

 この度、「理事長からのメッセージ」2021年9月1日~2022年5月31日まで書いた記事を、一冊の書籍として纏めました。そのタイトルは、「このコロナ禍の2年(下巻)【耐えて克つ】―前へ―」です。そこでここでは(上巻)、(中巻)のタイトルと副題を先ず思い出してみます。

 「上巻」(169ページ)のタイトルでは、2020年3月、緊急事態宣言が発出されて以降、外出する機会が極端に減少し、新しい様式を受け入れざるを得なくなりました。そこで我々に必要なのは「忍耐」と考えました。そしてこの辛い環境を「克服」するために何をなすべきか。出した結論は「耐えて(勝つ)」ではなく、「耐えて克つ」でした。

 記述する内容については、とに角「明るい話題」。それを日本の野球・ソフトボール・ティーボール関係者に提供することでした。当初は私の年齢のこともあり、体が悲鳴を上げないか、心配でしたが、校閲者の吉永武史先生、頼住道夫先生、手賀有紀子評議員の激励により、書き続けることが出来ました。この3人の先生には心から感謝しています。特に、吉永先生にはお忙しい中、私の駄文を読み込んでくださり、その上で貴重なアドバイスを毎回頂きました。また、感性豊かな手賀評議員からも様々教えられました。ありがとうございました。

 「耐えて克つ」の主題が決まれば、次は副題。本書の「上巻」では「―新しい朝が来る―」にしました。私が小学生の頃、夏休みの朝は「ラジオ体操」に出席。そこで、スタンプをもらった後は、「新しい朝が来る、希望の朝が・・・」を歌い、次に「ラジオ体操」して、楽しい一日が始まるのでしたから。

 「中巻」(176ぺージ)は、2021年4月1日~8月31日迄を纏め、ここでも「明るい話題」に拘りました。幸い、この5か月間、メジャーリーガー大谷選手の活躍により、自然と笑顔になることが多くありました。書いていても楽しかったです。それに加え、7月23日から東京オリンピックが始まりました。野球とソフトボールが揃って金メダル。ティーボールはその2種目のスターターゲームです。楽しい思いをしました。それ以外の競技でも、日本選手の活躍は、目覚ましいものがありました。スポーツの力で世の中を明るくしてくれたのでした。そこで「中巻」の副題は「―輝く明日に向かって―」。

 そしてこの度の「下巻」(238ページ)です。ここまで来たら、もう「前へ」しかないでしょう。当初は「前へ、前へ、前へ」と前を三つ考えたのですが、シンプル・イズ・ベスト。「前へ」は一つにしました。この「下巻」では、今後、気持ちよく「前へ」進むために、今をどうするか、そして、将来は。それを正しく理解するためには、過去の歴史を知る必要があります。そこで記述し始めたのが、11月23日からの「国民皆ベースボールの研究と実践」約50年(その1)でした。

 11月18日「研究と実践」(その6)では、1981年「大学スローピッチソフトボール研究会」(東大・理科大・早大中心)の発展。それが「日本ティーボール協会」へ、というタイトルで、この研究会の研究と実践の成果について記述しました。12月22日「研究と実践」(その11)では、「セット・トス・ミニピッチ・ソフトボール(ベースボール)」の提案(ソフトボールマガジン)を紹介しました。このセット・ソフトボールとセット・ベースボールが今日の「日本式ティーボール」になったことはいまさら言うまでもありません。

 この「下巻」では、「幼児のティーボール指導」と「スポーツ・コンプライアンス」についても、小西美加先生と吉田勝光先生のDVD作成、並びにその魅力について多くの紙面を割きました。今日、野球・ソフトボール界にとってこの2点を学習するのは、喫緊の課題と判断したからです。更に、4月28日には、「日本ティーボール協会は、野球・ソフトボールを考える『シンクタンク集団』でもあります。と『学童野球』記者には伝えました」を書きました。この協会を創設した頃から、野球・ソフトボール好きな大学教授、小・中・高等学校の先生方、博士の方々、お医者さん達の集合体だったからです。

 さて、この1月27日、政府は、新型コロナウイルス感染症対策本部において、新型コロナの感染症法上の分類を、今年の5月8日から、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げることを決めました。外来、入院、医療費、マスクの着用義務等、様々心配事はありますが、更に「前に進む」ことを考えての決断だったのでしょう。我々もこの方針に沿って、進まなければなりません。

 「理事長からのメッセージ」は、今尚、継続して書いています。それは、この「日本式ティーボール」が、更に次の目標に向かって進まねばならないからです。しかし、「耐えて克つ(上巻)―新しい朝が来る―、(中巻)―輝く明日に向かって―、(下巻)―前へ―」は、終了です。ご愛読誠にありがとうございました。

 我々には、次のステージがあります。希望・目標・夢があります。次の4冊目の「理事長からのメッセージ」のタイトルも考え始めています。今後も、チャレンジあるのみです。

 最後になりましたが、本書を刊行するにあたって推薦文をお寄せくださった中井先生、頼住先生、奈良先生、陳先生、柳田先生、並びの毎回心を込めてご校閲くださった吉永先生、手賀評議員には、心からの感謝をし「(下巻)の結び」とさせて頂きます。ありがとうございました。

 2月4日   NPO法人日本ティーボール協会 理事長 吉村正