3月3日 日本ティーボール協会は「野球・ソフトボール型球技を研究・実践する協会」(シンクタンク)でもあります

 「日本ティーボール協会とは、どんな団体ですか?」と言う質問を受けたら、私は即座に、「ベースボール型球技を研究・実践する協会」(シンクタンク)と答えるでしょう。この協会を設立した1993年の2、3年前から、初代専務理事の丸山克俊先生と私は、野球とソフトボールの学会を創設しようかと相談していました。創る創らないで、随分議論しました。そこで二人で結論を出したのが、「学会」だと世間に対するインパクトは弱い(丸山・吉村のみの考え)、実践も交えた野球・ソフトボールの「シンクタンク」、即ち「学会(体育・スポーツ)と連盟(野球・ソフトボール)の中間的な協会」を創ろう。これがこの日本ティーボール協会創設時の考え方でした。

 先週、今年の「ティーボール入門」(28版改訂版)を刊行しました。その37ページから47ページまでは、2022年1月現在の役員一覧です。協会の中心メンバーとなる理事は、定款で40名と規定しています。今は39名が理事。その内、野球とソフトボールを経験した大学教員は10名です。そして、幼・小・中・高校の先生は、これも10名。それ以外の理事は、少年少女野球連盟の役員が4名、小学生ソフトボール協会の役員が3名、その他です。

 大学教員の内訳は、教授・准教授が6名。講師が2名。名誉教授が2名です。小・中・高校の10名の先生の中では、校長先生経験者が4名おられます。そして、評議員まで広げて数えてみると、大学教員は14名。小・中・高校の先生は、何と41名。この役員の方々の9割以上が野球・ソフトボールの経験者です。  

 1994年5月29日に、第1回日本ティーボールセミナーを早稲田大学国際会議場で開催した時、当時の文部省から第1回にもかかわらず「後援」名義を頂きました。これは、それまで14年間の我々の研究と実践の成果、並びにこの協会の構成メンバーが確認され、第1回セミナーから文部省後援を頂けたのでした。

 創設当時の役員、即ち、副会長と理事の合計は29名。その内、大学教員は、今と同じく10名でした。ただ現在と異なるのは、医師が9名参加。当時私は、これからのスポーツ団体は、「医学とスポーツの連携」が極めて重要と判断したからでした。医科学委員が5名、顧問・常務理事にも大学病院の教授が2名と大病院の先生が2名でした。この協会の発足記念の発表会に出席された医学部教授でWHO、健康増進スポーツ医学協力センター長からは、「この協会は、役員に医師が参加しているのが特徴」と言うコメントを頂きました。

 その時の理事・評議員以外でこの野球・ソフトボールの「研究委員」が8名います。彼らは、この日本ティーボール協会の前身「大学スローピッチソフトボール研究会」の幹事長。その当時の8名の勤務先並びに所属先は、厚生省、運輸省、三菱重工、外務省、通産省、東大博士課程、早大博士課程、それに当時の第13代幹事長(現役東大ソフト部)でした。

 以上のメンバーが中心となって、「日本ティーボール協会」を創設したのです。

 また、「日本式ティーボール」が、小学校学習指導要領解説体育編に掲載された時は、すぐさま協会内の小学校と大学の先生方が集まり、「笑顔いっぱいティーボールの教材を作る会」を立ち上げ、そこでは日本式ティーボールを分かり易く、系統立って小学校の体育授業で教えるために役立つ教本を作りました。作成した教本は、全国の24,765校全ての小学校に配布しました。これが出来たのも、この日本協会が研究と実践を重んじる「シンクタンク」だったからです。

 ここ10年近くは、「幼児・小学1・2年生(低学年)に、ベースボール型を如何に教えるか」を研究・実践をしています。2018年1月には、「幼児&小学1・2年生のためのティーボール指導教本1」を完成させました。これは、日本野球連盟と日本高等学校野球連盟と合同で出版し、野球・ソフトボール界にインパクトを与えました。また、現在この内容を映像にまとめたDVDの作成に力を注いでいます。シンクタンクとしての協会の腕の見せ所です。

 このように、「『日本ティーボール協会』はどのような協会?」と質問されたならば、その答えは「日本式ティーボールを日本のみならず、世界に普及発展させようとする協会」、それに加え、日本では数少ない「野球・ソフトボールの研究と実践を行う協会」(シンクタンクのような団体)と答えるというのはいかがでしょうか?

 皆さんどのように思われますか。