4月1日「選手を信頼して育てる」。 新庄監督、藤本監督、矢野監督、多賀監督、川口コーチの今後の活躍が楽しみです

 この1週間、「野球の監督とは」これを随分考えました。この考えを持つようになったのは「新庄剛志新監督」の出現です。彼から、野球の常識を変えることの重要性、勝つために監督は何をなすべきか等々、多くを考えさせられます。

 以前、監督は、三つのスタイルがある。それは、独裁型、民主型、放任型だと。独裁型は少年野球や高校野球の強いチームの指導者に比較的多い。放任型は、野球が専門ではなく、規約上名前を貸して、その責任は全て選手に任せている。こんな考え方が一般的でした。しかし、私は、長くソフトボールの監督・総監督を務めていますが、そんな簡単に分けられるものではありません。監督は、それぞれが独自の理論をお持ちなのです。

 そこで今日は、プロ野球、高校野球、メジャーのそれぞれの特徴的な監督をピックアップして、その指導法の魅力を考えて見ます。

 昨日、新庄監督率いる日本ハムが6試合目で初勝利。おめでとうございます。新しいことへ挑戦すると、我が国においては、色々と批判を受けることが少なくありません。アメリカでは「ナイストライ」であっても、日本では「あいつ何してるんや」です。私は、チャレンジ精神、フロンティア精神、進取の精神を持っている人は大好きです。ハワイでチャレンジして来た日系一世、二世をよく知っているからです。新庄監督は、1軍、2軍は関係なしに、選手一人ひとりの能力を見極める。現在のところ、レギュラーとして打順、守備位置を固定しない。その考え方は、私は大賛成です。以前ロッテの監督だった、バレンタイン監督を思い出します。打順は日替わりで、選手たちの潜在的な能力を引き出していました。今後も様々な場面で、いいアイデアを示してください。楽しみです。

 ソフトバンクの藤本博史新監督にも注目しています。選手時代は、新庄監督ほど注目された選手ではなかったですが、代打の切り札、独特の打撃フォームから渋いヒットを連発する、いぶし銀的な存在でした。そのためか、コーチ時代から、それぞれの選手の特徴をよく見ています。その結果でしょうか、開幕6連勝。新人の監督としては、田邊さんが西武の監督になったときは確か5連勝。それを超えての快進撃です。藤本監督の采配も今後楽しみです。

 阪神の矢野監督の采配にも注目しています。それは、開幕前に今年のシーズン終了をもって監督を引退すると発表されたからです。この発表を聞いた選手たちは、どの様な反応を示してリーグ戦に臨むのか、それが私にとって興味がありました。今のところ6連敗ですが、今後どのように選手たちは奮起するか。そして、矢野監督の采配の今後は、これも見物です。

 高校野球の監督はというと、今年のセンバツベスト4の監督さんは、近江の多賀章仁62歳、大阪桐蔭西谷浩一52歳、浦和学院森大31歳、国学院久我山尾崎直輝31歳の4人です。それぞれ特徴があります。西谷監督は、全国から良い選手を探し出し、自チームで育て、そしてチーム全体を強くし、文句なしの優勝。おめでとうございます。準優勝の近江は、大会直前での甲子園出場が決定、そしてこの成績。山田投手を軸に健闘しました。このチームで一番印象に残ったのは、昨日の決勝戦、3回無死一塁で山田投手は、ベンチに向かって「自分を代えてくれ」のサイン。こんなの高校野球では見たことありません。その合図を認める私の平安高校の後輩多賀監督の人間性に魅力を感じました。また、「おいおいそれでいいのか」という感情も先輩ですので少しはありましたが。

 多賀監督62歳、経験豊富な監督のいい味があります。

 一昨日の日刊スポーツの7面に小さな記事。それによると「龍谷大平安コーチにOB川口氏就任 97年夏準V」「甲子園春夏4度優勝を誇る龍谷大平安(京都)の新コーチに川口知哉氏(42歳)が就任することが分かった。平安のエースとして97年夏の甲子園で準優勝。全6試合を1人で投げ抜き、同年秋のドラフトでオリックス、近鉄、ヤクルト、横浜が1位で競合した。(中略)10年から女子プロ野球の指導者となり、18年に京都フローラ監督でリーグ優勝。昨年5月に学生野球資格を回復。4月1日付で、職員として学校に勤務しながら後輩の指導に当たる」とありました。

 川口氏は、「TTA特別公認指導者認定資格保持者」でもあります。幼児や小学生のティーボール指導でも活躍。日本協会で制作したDVD「TTA初級・特別公認指導者認定講習会テキスト」並びに「幼児&小学1・2年生のためのティーボール教室」にも、京都フローラの監督として、ある時は受講生、ある時はコーチで活躍してくれました。平安高校の職員、そして野球部のコーチに就任。誠におめでとうございます。女子野球を指導、幼児や小学生をティーボールで指導されたことが、今後の平安高校での指導にきっと役立つことでしょう。川口コーチの今後の活躍も楽しみです。いつでも応援に行きますよ(川口君が甲子園で活躍していた時、私は所沢から甲子園まで2回応援に行きました…)。

 最後は、メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスのマドン監督、大谷選手をのびのびと自由に気持ちよく投手に、打者にと送り出しています。その結果、メジャーで「大谷ルール」まで作らせました。 

 このように記述すると、「選手を信頼して育てる」。これが今の時代に最も適している指導法なのではないでしょうか。名監督と言われるプロや高校の監督の采配を見てこんなことを考えました。日本式ティーボールを子どもに指導者される方々はどのようにお考えになりますか。

 新庄監督、藤本監督、矢野監督、多賀監督、川口コーチの今後の活躍が楽しみです。