4月14日 硬い(スキン)ボールはいつ頃できたか?柔らかい(ソフト)ボールは何種類あるのか?それを使用すると競技人口は増えます。
ソフトボール部の部員たちに、次の3つの質問を行いました。
問1.「この9インチの硬いボールはいつごろ作られたと思いますか?」
問2.「打者が打ち、打者走者になった選手をアウトにするには、どんな方法がありますか?」
問3.「ベースボールは1種類ですが、ソフトボールは何種類ありますか?」
最後の質問に対しては、ある部員から「ファーストピッチ」と「スローピッチ」という回答がありました。また、別の部員から「マウンテンボールもあります」ともありました。
そこで私の方から、「ここに12インチ(3号球)、14インチ、16インチのソフトボールがあります。これだけで3種類です」とまず伝えました。続けて、「12インチのボールを使用して行うソフトボールには、上記の3種類ともう一つ『ミディアムピッチ』があります。ですから、ソフトボールには4種類のボールがあります」と答えました。
ソフトボールの勉強会には、コーチのTさんがいました。私がTさんに「グラウンドが非常に狭い喜久井町でソフトボールの授業を担当されていますが、そこでの使用球は14インチ、試合はスローピッチですよね?」と尋ねると、Tさん「はい」と答えてくれました。
このボールを日本で購入すると、現在でもボールの付属品としてルールブックが付いています。そのルールブックには、スローピッチとファーストピッチのルールが記されています。これはもう40年前からです。今でもそのルールブックの最後には、「このボールとルールは吉村正早稲田大学教授が紹介した」と書かれています。
ここからは今の話。この14インチソフトボールを使用してプレーする場合、塁間が35フィート、投捕間は30フィート、いずれも10メートル前後。そこから速球を投げると、体感速度は野球でいうと170キロから180キロぐらいになります。私がそのソフトボールをアメリカでプレーしていた時は、最初は全く前方には打てませんでした。当たったとしても一塁ベースの右側のファールばかりで、全てが振り遅れでした。そのため、必死に練習してその速いボールに慣れたことで打てるようになったのです人間の適応力は凄いということを実感させられました。
ハワイ・リーグでの最初のシーズンは、打席数不足ではありましたが.500を記録しました。2年目はフル出場で.378、3シーズン目は.429でした。「だから君たちも、速いボールは慣れれば打てるはずで」と部員たちに伝えました。
では、投手はどうするべきか?そうです!「ムーブ」するボールを投げるのです。それは打者にとって本当に打ちにくいボールです。
話をソフトボールのボールに戻しますと、14インチでは、「ミディアムピッチ」と「マウンテンボール」の計4種類あります。他方で、16インチはスローピッチのみだと思われ、これはシカゴ地区で爆発的に普及したソフトボールで、現在でも(10年前見た)シカゴ市内の中心部には20面ほどのソフトボール場がまだありますと説明しました。
ここには持参しませんでしたが、現在は11インチのソフトボールを使用して、スローピッチがアメリカ全土で普及しているようだと説明しました。加えて、このゲームはボールが小さく、投手が遅いボールをゆっくり投げますので、打球が極めて速く、野手の動きは現在のベースボールに近いとも伝えました。
以上のことを整理すると、「ベースボール」は1種類、ソフトボールは10種類以上あるということになります。ロサンゼルス・オリンピックで正式種目として採用されるソフトボールのボールは、10種類以上ある中の一つとなります。
問2に戻りますと、その答えは、「『打者をアウトにするには、その打者走者にボールを投げ当てると、打者はアウトとなる』。このルールから何が読みとれますか?初期のベースボール型で使用するボールはとても柔らかかったのです。これがアメリカの産業革命時代、手作業から機械を使用するようになります。それに伴って、比較的硬いボールも徐々に製作されるようになっていったのです」と解説しました。
つまり、柔らかいボールを使用することで、競技人口は増え(日本式ティーボールがまさにそれ)、極度に硬いボールを使用すると減少するということを伝えたかったのでした。
本日の「理事長からのショートメッセージ」は、以上です。
