5月30日「はらぺこあおむし」(エリックカール絵本)、「ソフトボールコーチ一週間」(共著者吉村正)偕成社。初版は同じ1976年?

 「はらぺこあおむし」の作者であるエリックカールさんが、5月23日天国に行かれました。私がこの本に出合ったのは、子どもが幼稚園に行くか行かないかの年齢の時でした。ですから、35年前ぐらいでしょうか。当時まだ両親が健在でしたので京都市内の実家に帰った時は、跡取りの長兄(広野幼稚園に初めて人工芝のティーボール球場を造った園長)と夜遅くまで、幼児教育とはどのようにあるべきか、ああだ、こうだあ、と楽しい話をするのが常でした。その彼が私が東京に帰る時はいつも娘にといって幼児用の絵本を4,5冊お土産にくれるのです。そこに他の絵本より一回りサイズの大きい「はらぺこあおむし」があったのです。帰りの新幹線でそれらの本をゆっくり読むのが、私の京都行の、そして帰りの楽しみの一つでした。「はらぺこあおむし」は強烈な印象を私に与えた本です。絵本に描かれている果物の中に穴が開いているのです。私はそんな本今まで見たこともありません。でもよくよく考えてみますと青虫が果物を食べると穴が開きますよね。「グッドアイデア」素晴らしいと思ったのが第一印象でした。

 「取るに足らない小さなあおむしは、あのチョウとなって世界に羽ばたいていくのです」と2019年の「はらぺこあおむし」の誕生50年の式典で、エリックカールさんは語ったそうです。いいですね。

 この絵本、実はアメリカで印刷されたのではなく、日本の偕成社がこの本が出版したのです。これは驚きです。また、印刷技術の高い日本の出版社が、出版に協力しようと決断された勇気。時の偕成社の社長は恐らく今村広様でしょう。彼の協力しようとする「決断と勇気」には感動を覚えます。

 偕成社、今村広様といえば、私は今から45年前の1976年(51年)11月を思い出します。実はこの年偕成社から「チャンピオンスポーツ教室・『ソフトボールコーチ一週間』」というタイトルで一冊の本を出版しているのです。発行者は今村広。著者は私とT教授の共著となっていますが、その教授の専門は「一般体育」でしたので、その本は当時早稲田大学体育局助手であった私が全て書きました。内容は、第一日目、名投手になろう。第二日目、好打者になろう。第三日目、すばやく確実な走塁をしよう。第四日目、正しい守備をおぼえよう。第五日目、野手の役めを知ろう。第六日目、連けいプレイを知ろう。第七日目、試合の進めかたを知ろう。上級コース1、エース投手をめざせ。上級コース2、攻撃力をつけよう。最後に、ソフトボールなんでも質問箱とやさしいソフトボール用語集、です。この本の読者対象者が小学生だったので、私が書いたこの内容を、せいとう企画社の担当者が子ども用に編集して、世に出されたのでした。45年前の私が一枚写真ではありますが投手や打者のモデルになっています。若いです。当時この本は多くの小学校や地域の図書館に入っていました。思い出しますね。

 「はらぺこあおむし」とこの「ソフトボールコーチ一週間」はどちらが早くに出版されたのでしょうか、コロナが収束したら京都に帰り、宇治の広野幼稚園に行き、「はらぺこあおむし」をもう一度読み返してみます。そして、日本版の初版がいつだったか確認してみたいです。どこかの新聞記事に確か1976年と書かれてあったような記憶があります。私の本が1976年の11月です。私の記憶に間違いなければ、1976年、同じ年に偕成社から出版されたことになります。同級生!何故かめちゃくちゃ嬉しいです。「はらぺこあおむし」は、430万部を超えるロングセラー、「ソフトボールコーチ一週間」は、どれだけ売れたのでしょうね。それを考えただけでも、エリックカールさんの偉大さが分かります。

 この「はらぺこあおむし」を読んだ幼児の全てが、ティーボールをプレーしてくれるといいですね。

 エリックカールが天国に行かれるときは、絵本の中のお月様に穴をあけてお見送りするのがエチケットでしょうか。お月様の中でお餅をついているウサギさんに聞いてみましょう。