5月7日 わが国で製作されているソフトボールは、1号球、2号球、3号球、14インチです。
今年から2号球が11インチ、3号球が12インチと名称が変わります。ボールも少し飛ぶようになりそうです。
現在のソフトボールのボールは、何種類あるのだろうかと思い、確認するためナガセケンコー㈱に電話で聞いてみました。その結果、4種類とのことです。それらは、1号球、2号球、3号球、14インチソフトボール。2026年度から、現在の2号球を11インチ、3号球を12インチと呼称するようになったとのことでした。これはティーボールで使用している名称と同じです。11インチと12インチのボールは、国際大会で使用されている皮ボール(縫い目が高い)に合わせるとのことです。重量は同じ。ゴムボールも国際球の皮ボールに合わせると、少し硬くなりそうです。「いつでも、どこでも、誰でも、楽しく、笑顔で、安全にできるベースボール型」から遠のくことになります。
次に、私は、「1号球は、今はどこで使用されているのですか」と質問すると、「これは小学生のボール投げの測定をするときに使用されます」との返事でした。
20年ほど前までは、1号球は小学生用、2号球は中学生用、3号球は高校生以上の一般の方が使用する球として、広く販売されていました。時代と共にゴムボールの中の材質が変わってきました。戦後はいわゆる綿(カポック)(打つとボールが柔らかくなっていきます)、その後コルク、そして現在はウレタンを硬くして、ボールが飛ぶようになっています。そのため、以前のソフト(柔らかい)ボールも今ではハード(硬い)ボールとなり、打球は速くなり、競技性は高まりました。しかしその反面、危険度が増し、「いつでも、どこでも、誰でも、楽しく、安全に楽しめるソフトボール」は徐々に衰退しています。それの代わりに、上記のベースボール型球技の醍醐味をたくさん残した日本式ティーボールは、その競技人口を急速に伸ばしています。
1号球については、次のような思い出があります。それは、早稲田大学の硬式野球部が使用するグラウンド(当時の安部球場、現在は早稲田大学国際会議場)において、戦後から30年ほど前まで、野球部OBの3人先生によって1号球が体育局の授業「ベースボール型の球技」で使用されていました。その授業では、バッテリー間は12メートル(投手は速いボールが投げられます)、塁間は22メートル(打球は速くなり、長い塁間を必要とされます)でした。野球に近いソフトボール実技が行われていたのです。50年前にその体育局に着任した私は、その1号球を使用した野球型のソフトボールをやんわりと否定して、3号球と14インチのソフトボールを使用して10年前までの41年間指導しました。50年前は、先輩の先生から様々なご指導を受けましたが、私は本流のソフトボールを貫きました。現在は、その12インチを東伏見の準硬式野球部の広いグラウンドで、また、14インチソフトボールは、本部近くの狭いグラウンドで、後輩の先生たちが指導してくれています。それらは、「いつでも、どこでも、誰でも、楽しく、笑顔で安全にプレーできるソフトボール」です。もちろん、その一方では、オリンピックで活躍できる選手の育成も行っておられます。
14インチソフトボールは以前、「吉村ボール」と呼ばれていました。それは私が50年前、考案したアウトステッチのゴムボールを使用して、東西大学ソフトボールフェスティバル(14インチの部)を20年以上行っていたからです。NHKでも取り上げられました。14インチの男女混合(コ・エド)のソフトボールは、狭いグラウンドでも楽しく取り組むことができます。
明後日の土曜日は、そのボールを使用して「早稲田大学人間科学部学部デー・ソフトボール大会」が開催されます。発案者・考案者としては嬉しいかぎりです。参加チームは、2つのブロックに分かれます。1つは新入生のブロック。これは聞くところによると、1年生クラス(以前の教養演習ゼミ)全20クラス中18クラスが参加とのこと。引率される担任の先生方に感謝です。盛り上がりそうですね。クラス一丸となって戦ってほしいです。以前からこのソフトボール大会は新入生の同士が交流を深める機会としても効果的と言われていました。この大会を通して一瞬でも故郷を忘れ、東京での友達ができるからです。
もう一つのブロックは、3年生以上のゼミ単位の対抗戦です。今年の参加チーム数はまだ聞いていません。私が大会責任者だったころは、40前後のゼミチームが参加、さらに教員チーム、職員チームも出場され、陸上競技場と野球場(現在の多目的球場・計8面)を使用して、2日間にわたっての大会でした。初日の夕方、所沢駅周辺のコンパができる飲食店は学生たちで大賑わいでした。懐かしいです。思い出します。
ソフトボールが年々飛ぶようになると、危険性が増す。それを考えると、この「いつでも、どこでも、誰でも(男女混合)でも、笑顔で、楽しく、安全にできるベースボール型球技」は、大衆スポーツ、生涯スポーツの一つとして育てていかなければ、これからの野球やソフトボールは必ず衰退すると思います。我々の日本ティーボール協会関係者は、それを常に念頭に置きながら「日本式ティーボール」の普及活動に当たらなければなりませんね。
