8月18日「甲子園2校出場辞退 高校野球からの学び沢山あります」

 昨日この「理事長からのメッセージ」で、私は甲子園で陽性者、大会運営は「慎重」にと書きました。
 今日のスポーツ新聞のほとんどの一面トップは、この甲子園「辞退」の記事です。宮崎商業と東北学院の2校が「辞退」です。え!それは学校側の独自の判断で辞退ですか。それとも大会運営側の要望等で辞退をしなければならなかったのですか。日本ティーボール協会を運営する責任者として、非常に興味があるところです。
 宮崎商業は13人陽性・集団感染。東北学院は選手1人感染。事情が全く違います。でも結果は両校とも「辞退」です。
 日刊スポーツの古川真弥記者の署名入りで一面トップの記事。見出しは「違和感を覚えた『理由』と『表現』 【記者の目】東北学院の出場辞退の理由に首をかしげた。『2回戦に出場することになれば、感染者・濃厚接触者の特定につながる恐れがあり、生徒の将来に影響を及ぼす可能性がある』(阿部恒幸校長)。生徒の将来を思う気持ちは分かる。だが同時に、感染しない選手たちのプレー機会は奪われた。(中略)大会本部は『学校の判断を尊重するが、慎重に検討してほしい』と伝えた。参加してもらう立場であり、『辞退します』という学校を引き留めるのは難しい。」私は、うん、うん、うん。という感じ。
 日本ティーボール協会の役員の皆さんと一緒に考えましょう。
 「一方で、宮崎商については『辞退』という表現に違和感を覚えた。内訳を明かされていない(明かす必要もない)が、陽性者が13人も出れば、チーム続行は難しく参加取りやめは致し方ない。ただ、『辞退』だと、学校の意思と言うことになる。宮崎商の場合、大会本部が集団感染と判断し、そう伝えられた学校側が大会本部に『辞退』を連絡した経緯がある。なぜ集団感染と伝えたときに『参加を取りやめてください』と言わなかったのだろう。単なる形式上の問題ではない。大会本部の判断として『参加差し止め』とすることが、主催者側の責任であり、そうすることで宮崎商側も結果を受け止めやすくなるのではないか。」(後略)。うん、うん。納得という感じ。これも立派な指摘。さすがに一面トップに持ってくるだけの内容があります。
 これも日本ティーボール協会の役員さんと一緒に考えましょう。
 大会運営を今行うのは、本当に難しいですよ。ということです。「12月26日の全国小学生ティーボール選手権大会の開催」、我々も肝に銘じて、腹をくくって行わなければなりません。この時期物事を決めるのは、あまり前例に頼ってはいけない。否、前例はないです。日本ティーボール協会では英知を結集して最善の道を探ることですね。
 昨日と同様、この時期「丁寧に」「慎重に」そして、お見事と言われる結論を、早過ぎることもなく、遅過ぎることもなく、グッドタイミングと思われる時に出す。野球・ソフトボール・ティーボールでいえば「ジャストミート」のタイミングで、これです。
 皆さん、それぞれの都・道・府・県、また地区での大会運営「丁寧に」「慎重に」宜しくお願い致します。甲子園、高校野球からの学びは本当に沢山あります。