5月26日「ソフトボール・マガジン」に、私も日本式ティーボールも育てて頂きました。恩返しをしたいです。

 今朝、朝日新聞デジタルに、以下の記事が掲載されました。

   <柔道、拳闘、ソフトボールの専門誌が休刊へ 東京五輪も追い風にならず>

 ベースボール・マガジン社(本社・東京)が発行する柔道やボクシングなどの専門誌が、今夏にも休刊する方向であることが分かった。

 休刊が決まったのは「近代柔道」「ボクシング・マガジン」「ソフトボール・マガジン」「コーチング・クリニック」など。柔道、ボクシング、ソフトボールはいずれも昨夏の東京五輪で日本の選手が金メダルを獲得したが、追い風にはならなかった。インターネットの普及や競技人口の減少が売り上げに響いたもようだ。と報じています。

 「ソフトボール・マガジン」が休刊になるのは、非常に寂しいです。「ソフトボール・マガジン」は、創刊号より現在まで(バックナンバー)ほとんど全て私の書斎に保存しています。私はこの「ソフトボール・マガジン」に25年間も連載をさせて頂きました。時には、3・4本同時に連載していたこともありました。

 最初に発表したのは、1980年3月号です。題目は、「灼熱の太陽のもとで楽しむハワイのソフトボール」でした。続けて、4月号では「海外のソフトボール特集―14インチファーストピッチについて―」。5月号は「海外のソフトボール特集―14インチ・16インチスローピッチについて―」から始まり、25年後の最後の原稿は、2005年11月「早稲田W優勝―インカレとワールドシリーズを制す―」でした。

 その25年間、①ソフトボールのトレーニング、②アメリカのソフトボール事情、③世界のソフトボール事情、④中級者のためのソフトボール、⑤アメリカソフトボールの技法・日米比較論、⑥効果的なソフトボールコーチ法 監訳、⑦現代ソフトボールの技法、⑧小学生にどう教えるか、⑨ソフトボールの歴史を写真で見る、⑩アトランタ五輪に向けて 吉村正の目、⑪女子トッププレーヤーのフォーム解剖・打撃編、⑫女子トッププレーヤーのフォーム解剖・投手編、⑬女子トッププレーヤーのフォーム解剖・守備編、⑭これが世界一流選手のフォームだ、⑮ソフトボール元年、⑯吉村式驚異のピッチング上達法、等連載させて頂きました。

 25年間、ほとんど毎日7時間から9時間、研究室か自宅の書斎で、野球・ソフトボール・ティーボール、それに健康教育や体育関係の論文・評論・総論・書籍等を書き続けました。中心の一つは、この「ソフトボール・マガジン」でした。

 ティーボールもこの「ソフトボール・マガジン」で10年間、連載させて頂きました。最初の掲載は1993年3月号です。題目は「指導者のためのソフトボール講習会」―セット・トス・ミニピッチ・ソフトボール普及のために―。ご存知のように、このセット・ソフトボールが後の日本式ティーボールとなったのです。

 その8ヵ月後の1993年11月に日本ティーボール協会を立ち上げ、それを機会に、1994年2月から2004年2月までの10年間「ソフトボールの“原点”ティーボール」連載させて頂きました。最初の題目は、2題。一つが「―日本ティーボール協会発足―」。もう一つが「―ティーボールを小学校正課体育に―」でした。この連載では、私以外では、丸山先生、頼住先生、久保田先生等にも、必要なときには、原稿執筆の依頼を致しました。協会役員の皆で、この日本式ティーボールを盛り上げていかなければならないと考えたからです。

 この10年の連載が終了してからも、毎年の日本ティーボールセミナーの様子や、広野幼稚園や久米川幼稚園で人工芝の幼児ティーボール球場が誕生したとき等、記事にして頂きました。球場開きの様子や実際の幼児ティーボール指導等です。これが休刊です、とても残念です。ただ、悲観ばかりしても仕方がありません。

 早速私は動きました。このティーボールに関しては、今後は「ベースボール・クリニック」や、この度記事にして頂いた「学童野球」等で逐次掲載して頂くことになりました。ご安心ください。

 もう一つ「コーチング・クリニック」も同時に休刊となりました。ベースボール・マガジン社がこれまで、アカデミックなスポーツ・体育専門誌として出版されていました。この編集委員も長年務めさせて頂きました。誠に残念です。多くの方がインターネット関係の記事を好んで読むようになったからなのでしょうか。

 私は早速次の手として、関係者に「ソフトボールカード」を発行したら如何か、と提案しています。これは、野球関係者の間では、とても評判いい「ベースボールカード」を参考にするものです。これが成功すると、カードを作成するベースボール・マガジン社も選手も購入する愛好家も、皆ウイン・ウインになります。これを成功させ、早い機会に「ソフトボール・マガジン」を復刊させるのです。

 皆さんこのアイディア如何ですか。Bプラン、Cプランも考えて見ましょう。皆さんのいいアイディアをお待ちしています。

 「ソフトボール・マガジン」で、成長した名選手や金メダリスト、あるいは野球・ソフトボールファンは大勢おられます。夢のある月刊誌です。一日も早い復刊を!そのためには、何でも協力します。私は、この「ソフトボール・マガジン」で育てて頂きました。是非、恩返しができればと思います。