6月15日「2017年アジアティーボール連盟は、スコット初代理事長から丸山先生へリレー。徐先生、陳先生との3本柱確立。」
2010年1月23日、早稲田大学国際会議場において「アジアティーボール連盟」がスタートしました。その日までの数年間、スコット日本ティーボール協会参与と私は、アジア連盟設立に向けて、韓国や台湾を訪問。そこで、野球・ソフトボール・ティーボール関係者と面談。野球・ソフトボールを愛するなら、「アジアティーボール連盟」を立ち上げる必要性があることを強調しました。
韓国は、2008年2月20日に、私は海部俊樹会長からの親書を携え、金泳三大統領閣下のご自宅を訪問いたしました。そこで大統領閣下に、韓国ティーボール連盟の名誉総裁就任のお願いをしました。そのお膳立てをしたのが、韓国ティーボール協会副会長の徐(ソ)相玉(サンオク)先生でした。
2009年8月12日には、日本協会参与のスコット先生と田辺氏(ナガセケンコー)と私の3人は、台湾を訪問し、シャオワンタオ副総統とお会いし、この日本式ティーボールの魅力を説明しました。台湾ティーボール協会への協力を約束していただいたのでした。この会見のために労をとってくださったのが、陳翔立(ヘンリー・チェン)会長と徐熊良(ロバート・シュー)秘書長でした。
2010年1月に「アジアティーボール連盟」がスタートとしてからは、各国、各地域において、それぞれの立場で、自主的にこの日本式ティーボールを普及していただくようお願いしました。即ち、徐先生には韓国。陳先生には、台湾、香港、中国国内での普及活動を任せ、そして、その活動を、定期的に、日本ティーボールセミナーにおいて、ご報告くださるようお願いしたのでした。
2011年1月の「第18回日本ティーボールセミナー」では、徐先生は、基調講演において、「韓国協会の活動-学校教育・プロ野球界との連携。障害者への普及に向けて-」というタイトルで、ご講演をいただきました。一方、陳先生には、「フリーディスカッション1『アジアへの普及に向けて』-世界へティーボールの幕開く、-中国国家プロジェクトの中でのティーボール-」。そして、徐先生には「第2回アジア普及大会に向けて」という題目で、それぞれ発表をお願いしました。各国、各地域での早い普及ぶりには驚かされるばかりでした。
2014年1月の「第21回日本ティーボールセミナー」では、陳兆麗先生が「アジア大会と連盟の充実に向けて」について、2015年1月の「フリーディスカッションⅡ-健康福祉(親子三代)及び特例子会社の大会を考える-」においてアジア連盟の立場から、2016年1月の「フリーディスカッションⅡ-ティーボール・フォー・オール-」でもアジア連盟の立場から報告を頂戴しました。3年連続でした。その都度、中国において、この日本式ティーボールが爆発的に普及していることを、日本にいる我々に教えてくださったのでした。
2017年1月には、丸山克俊先生が12年振りに日本ティーボール協会に戻って来られました。「おかえりなさい、丸山克俊先生!」。先生の基調講演での題目は、「日本式ティーボールがアジアへ世界へ大きな広がり-ティーボール・ティーチャーの任務-」でした。その後、「フリーディスカッション1」では、先ず、徐先生が「韓国、驚異的な広がり」を、陳兆麗先生は「中国160チームの全国大会」を発表されました。
12年振りに帰ってきた丸山先生が提案した最初の仕事は、NPO法人日本ティーボール協会&アジアティーボール連盟として、講習会で使用する「ティーボール・ティーチャー指導教本」体育教育出版会(2017年1月14日発行)を作成することでした。
指導教本の冒頭8ページ、丸山先生は、アジアティーボール連盟理事長・日本ティーボール協会参与という肩書で、「日本式ティーボールの誕生」について、以下のように記述しています。
(日本式)ティーボールの本格的な普及活動は、1993年(平成5)年11月22日、早稲田大学国際会議場において、「日本ティーボール協会」の発足からスタートしました。協会会長には、元内閣総理大臣海部俊樹が就任しました。この協会が発足に至るまでには、1981年(昭和56年)5月にスタートした「大学スローピッチ・ソフトボール研究会」(会長・吉村正)の研究活動がありました。発足時の日本ティーボール協会筆頭副会長である吉村正は、幼少期からベースボール型スポーツに親しみ、愛し続け、研究活動に没頭した成果として、(日本式)ティーボールを考案し、日本全国を問わず、アジアへ、世界へ、普及させるロマンを求めたのです。(略)
この「指導教本」には、「アジアティーボール連盟規約(日本文・英文)」も掲載し、また、アジア地域への普及に配慮した「ティーボール・審判法の要点」(英文)も掲載しています。「ティーボール・ティーチャー」と呼称される「ティーボール公認指導者」のアジア地域での交流が始まります。近い将来、世界展開も始まるでしょう。ここでは、(日本式)ティーボールの考案者・吉村正のティーボール&アイをご紹介します、と。
また、「指導教本」の巻末「編集後記」には、「昨年2016年4月、ご縁あって、吉村正理事長(アジア連盟会長)から、アジアティーボール連盟再構築のお話があり、そのお手伝いをさせて頂くことになりました。そこには、日韓(韓日)の学会を交流で翻訳&通訳として格別なご尽力を頂いてきた、韓国ティーボール協会副会長・徐相玉先生を応援し、日本式ティーボールをまずアジア地域へまず広めようという素直な想いがありました。昨年8月、中国・長春に約1週間滞在し、中国ティーボールの素晴らしい発展を目の当たりにしました。陳兆麗先生(日本協会理事)の格別なご尽力によります。台湾でもティーボールはブレイクしています。
中国・韓国での全国大会を目の前で観ながら、「吉村正先生のティーボール愛」が世界に展開される「もの凄さ」には、感動しました。(後略)
初代理事長スコット先生の後を継いで丸山克俊先生が第2代目に就任。アジア連盟は、丸山先生、ソ先生、陳先生の3先生が揃いました。こうなると日本式ティーボールはアジアで益々普及しますよね!
続く。