6月1日「日本人メジャーリーガーが大活躍。戻ってきた選手も。最も印象に残ったのは、加藤豪将選手。2打席連続ホームラン。」

 昨日の野球は、日本人メジャーリーガーが大活躍でした。エンジェルス大谷さんは13号、実況するアナウンサーは、「月まで届くかー」と絶叫していました。メッツの千賀投手は、7回1安打無失点で、5勝目。お化けフォークに加え、スライダーが良くなったようです。菊池投手は、メジャー通算500奪三振、観衆はスタンディングオベーション、加えて、日米通算100勝。アスレティックスの藤浪投手は、たった4球で2勝目。

 打者では、レッドソックスの吉田選手が、4打数3安打で打率3位に浮上。シカゴカブスの鈴木選手は「4番・ライト」で出場、そして3打数2安打。凄いです。そこで日本のプロ野球界はというと、広島カープの元メジャーリーガー秋山選手が対オリックス戦に7回決勝となる3ランホームラン。オリックス戦13連敗を阻止しました。楽天の田中投手も7回1失点の好投で1か月ぶりで勝利投手となりました。

 現役日本人メジャーリーガーの活躍、メジャーから帰国して再び日本のプロ野球界で活躍の選手達、本当に素晴らしいです。こんな時代が、来たのですね。私がハワイ(A・J・Aリーグ)で野球をしていた時(1969・1970・1971年)、アメリカで野球をした先輩は、私の知る限りでは、早稲田大学OBの三神選手(ネイションリーグ)、法政二高OB村上マッシ―選手(メジャー・サンフランシスコ・ジャイアンツ)の二人でした。

 さて、昨日は、私にとって最高のニュースが飛び込んできました。それは日本ハムの加藤豪将選手の2打席連続ホームランです。加藤選手は、米球界で10年間に5球団を渡り歩いてきました。今年の春メッツの傘下のシラキュースから日本ハム入り。新庄監督がスカウトした選手としても有名です。私が最も注目している選手の一人です。

 加藤選手は、アストロズが進める「背骨とバットが90度だとコンタクト率が高い」という理論を取り入れ、バットを少し寝かせるようにして構え、そこから水平に振り切ります。そのスイングで結果を出しました。開幕当初の春先は、右脇腹肉離れで戦線離脱していたので、本当に心配していましたが、全快したのでしょう。

 昨晩は、この加藤選手の活躍を観ることと、彼のヒーローインタビューに興味を持ちました。その関係で、テレビの各チャンネルのスポーツニュースを観ました。そこでは、彼の野球技術に興味を持つだけでなく、英語力と日本語力もチェックしました。全てに素晴らしい。その一言です。以前この「理事長からのメッセージ」でも書きましたが、彼が、近い将来日米の野球の懸け橋になることを確信しました。

 昨晩の1チャンネル、NHK ニュースウオッチ9では、加藤選手の日本語でのインタビューが流れました。見事な標準語です。私のような京都訛りの言葉ではありません。発言の内容もシャープです。賢いです。その後、10時からの5チャンネル、報道ステーションのスポーツニュースでは、質問に対し、英語で答えていました。彼は、間違いなくバイリンガルです。圧倒されました。11時の4チャンネルNzeroのスポーツニュースも観ました。英語はばっちりでした。ネイティーブ、ランゲージです。

 野球を海外でプレーする場合、サッカーと違って、それほど英語力は必要ありません。打者は、簡単に言うと、投手が投げたボールを何も語ることなく、ホームランを打てば、それで1点が入るのです。投手も同じです。黙って打者を三振に切ってとれば、それで名投手なのです。サッカーのように相手から、良いパスをもらうために必要な語学力はそんなに必要とされないのです。

 でも引退後、野球をマネジメントする時は、語学力は極めて重要となります。即ち、海外に普及活動を行う、国際大会を開催する、野球のルールを初め、様々な約束事を決める、海外企業と交渉する、国際会議の議長を務める、いっぱいあります。これらが出来る日本を代表する野球人がここにいます。それがこの加藤豪将選手です。

 昨日は、多くの日本人メジャーリーガーの活躍が光りました。その中で、加藤豪将選手の活躍と存在感は抜群でした。加藤選手の近未来がとても楽しみです。