6月13日「2010年1月、アジアティーボール連盟スタート。共通語は英語。韓国、台湾、中国、ブラジル、アメリカへの普及が加速します。」

(メッセージ内容を「第17回日本ティーボールセミナー」冊子から一部引用)

 2010年1月23日、「第17回日本ティーボールセミナー、-アジアティーボール(普及)協会設立の時に-」を早稲田大学国際会議場において、文部科学省、厚生労働省の後援をいただき、開催しました。日本からアジア連盟設立に貢献した出席者は、海部俊樹日本協会会長、吉村正筆頭副会長兼理事長、荒川博副会長、スコット・ダグラス参与、岩浪文明専務理事等でした。韓国や台湾それに中国からの出席者については、このセミナーの初めに、私が皆さんを紹介しました。それを「第17回日本ティーボールセミナー」冊子(2010年12月10日発行、発行者NPO法人日本ティーボール協会)より引用します。

 (吉村)皆さん、こんにちは。本日は、北は北海道から南は九州・沖縄まで、ここ早稲田大学に来ていただきまして、大変ありがとうございます。(略)昨日、2時からここの4階の会議室で、韓国と台湾とそれから中国と日本の懸け橋をしている方、計19人で、アジアティーボール設立委員会を開催させていただきました。そこで、アジアティーボール連盟が昨日スタートすることになりました。(略)国々でのティーボール協会設立順で、紹介させて頂きます。韓国ティーボール協会会長チョウ・シュンファン会長。続いて、台湾陳翔立会長です。

 (チョウ(曺)・シュンファン会長)(通訳)皆さんおはようございます。お会いできて嬉しいです。韓国のティーボール協会は日本から紹介され、日本から学び、今まで約13年間やっております。私はアジア・日本・中国・台湾が一緒に協力し合って、ティーボールを通して発展出来るような、そういう構想を考えております。ここまで私たちが来られるように、先頭に立って下さった海部俊樹会長様、吉村正理事長様に深くお礼申し上げます。この長い歴史を持っている素晴らしい早稲田大学にて、こういう会を持てたことも個人として光栄だと思います。ありがとうございます。

 (陳翔立ヘンリー・チェン会長)(通訳)皆さんおはようございます。台湾から参りました、陳翔立と申します。本日この機会をいただきまして、この会に参加できること大変嬉しく思います。まずこの連盟ができることは、海部先生のご指導に感謝申し上げます。あと吉村先生を始め、多くの先生方からのご指導、心から感謝致します。ティーボールは野球とソフトボールの基礎と思っています。台湾もこのアジア連盟の一メンバーとして、頑張りたいと思っています。皆さん、ご存じのように、野球の領域で、アジアは日本・韓国・台湾・中国を始め、今中国もどんどん強くなっていますけれども、アジアは世界の中でも強い力を持ち始めていますので、これからもより一層努力して参りたいと思います。皆様機会があれば、是非台湾にいらしてください。ありがとうございました。

 (吉村日本協会理事長・アジア連盟会長)韓国連盟のチョウ・シュンファン先生ありがとうございました。先生はソウル女子大学の学長先生。また、台湾の陳翔立先生ありがとうございました。先生は、三商という非常に大きな会社の社長様です。因みに、お父様は、台湾でプロ野球をお創りになり、チェアー、コミッショナーを務められた方です。(略)更に、韓国から素晴らしい3人の方がお見えです。イ(李)・ファンファン顧問。先生は、韓国の5チームで監督をされ、日本で言えば、長嶋、野村、そういう方です。次に、朴専務理事。最後に紹介するのは、我々の仲間、徐相玉(ソ・サンオク)副会長。先ほど通訳をお願いしました。台湾からは、徐熊良(ロバート・シュー)理事長。彼と話をする時は、英語です。スペシャルゲストは、北京から北京・日本・台湾・韓国等の懸け橋をなさっている陳兆麗先生。そして劉松(リュウ・ショウ)先生です。(略)それでは、ここまでアジア連盟を創るところまで来られたのも、我々日本ティーボール協会は海部俊樹先生を会長に頂いていたおかげです。我々はいつも心から感謝しています。本日も海部先生は会場にお見えです。盛大な拍手で先生からの開会の言葉を頂戴したいと思います。

 (海部俊樹会長)皆さん、こんにちは。17回目の会合だそうですが、私も大体毎年開会の挨拶をやらされています。そして、ただこういうグループが前向きに進んで行くかどうかということについては、その気になった良い人がいるかどうか。吉村先生は、偶然一致ですけれども、私が早稲田大学の政治経済学部の学生で、いろいろ勉強しておった頃に、同じ名前の先生が早稲田にいたんですよ。それで、私は初めて会った時に、吉村正先生ちゅうのは海部俊樹を教えた先生と同じ名前だから、親子ではないだろうが、なんか関係があるのかと聞いたら、あんまり関係はないけれども、偶然の一致で名前が吉村正でとこう言われた訳。その吉村先生、本当に一生懸命、毎年毎年私の所へ中間の報告や色々なことの報告にいらっしゃった。そういった人の努力がやっぱり継続の力になっていると私は思います。これお世辞言う訳じゃなしに、会の初めにあたって一言、あなたの日頃の献身的な努力をお称えしておきたいと思います。ご苦労様です。(後略)

 このようなお褒めのお言葉から開会の挨拶は始まりました。さすがに早稲田大学雄弁会が生んだ最高の弁士のお一人。「海部の前に海部なし、海部の後に海部なし」。海部先生からこのように言われた私は、当時もう必死、このティーボールを日本にアジアに、世界に普及させることしか考えませんでした。総理大臣経験者のお言葉の迫力にいつも圧倒されていました。とても可愛がっていただきました。

 この時のセミナーの基調講演は二つです。一つは、私の理事長講演で「アジアティーボール(普及)協会設立の経緯と今後」。もう一つは、河手典彦日本協会顧問(早稲田大学人間科学学術院教授・元山王病院副院長)「子どものスポーツ障害についての予防と治療」でした。このテーマについては、子どもに関するスポーツ障害は、万国共通と判断したからでした。

 フリーディスカッション1では、「アジアティーボールの(普及)協会設立とその今後」講師は、吉村正、徐相玉氏(韓国ティーボール協会副会長)、徐熊良氏(中華民国慢速塁球協会秘書長)、陳兆麗氏(南山大学講師)、スコット・ダグラス氏(早稲田大学人間科学学術院准教授)でした。

 スコット・ダグラス氏は、前日の会議で、初代アジアティーボール連盟の理事長に就任。会長は吉村正。そのため、このアジアティーボール連盟の共通語は英語と決定し、スタートしました。このコンビで、韓国、台湾、ブラジル、アメリカ等への日本式ティーボールの普及活動が加速するのでした。

 続く。