8月8日 稲葉ジャパン「金」おめでとうございます 「八」の日、これからの野球・ソフトボールの「末広がり」を考える
今日は八月八日。「八」。末広がりの八がダブルあります。そして、明日の8月9日は89(野球)の日。なんて勝手に思いながら、昨日の野球侍ジャパン(金)を思い出してメッセージを書きます。
稲葉篤紀監督、おめでとうございます。と言っても私は、彼とは一度しか会ったことがありません。それは今から10年ほど前、早稲田大学ソフトボール部で教えた大嶋匠君を日本ハムファイターズに送り、そして迎えた翌年の最初の沖縄キャンプに、スカウトの大渕さんの案内で、沖縄のスプリングキャンプ場に行きました。まず最初に挨拶し、世間話をしたのが栗山監督。その時稲葉さんはまだ日ハムの選手としてフリーバッティングの練習中。彼はそれが終わった後、我々の方に駆け寄り、近くにあったトンボを取り、それで素早く自分が打撃練習で荒らした打席内のグラウンドを整備、その後、私に丁寧に挨拶に来られました。私は突然のことでとても驚いたのを覚えています。稲葉さんは、私が大嶋の先生、栗山監督の知り合い、そして大渕スカウトが案内してきた人だ、という状況判断だけで、これです。私はこの稲葉さん、素晴らしい選手であると同時に、桁外れに凄い人物と思いました。このことは、以前にもここでも書いた記憶があります。この時の出会い、強烈に記憶しています。
以前、WBCか何かでジャパンの選手と一緒に日本に帰る時、選手にはファーストクラスで、監督自身はエコノミーで帰って来たというのを、どこかの新聞で読んだような気がします。性格が「半端なくいい」人、このような印象でもって、稲葉監督、そして、そのチームジャパンを見ていました。一つ一つの采配に稲葉さんの誠実な人柄が色濃く出ていました。
「人を選ぶことの難しさ」。いわゆる人事権を持っていたのが稲葉監督。勢いのある若い選手を沢山選出するか、経験という目に見えない大きな財産を有している選手を選ぶか、どの球団から選ぶか、世間はどのような判断をするか、自分の意思をどの程度通すべきか、本当に様々お考えになったことでしょう。その上での全勝優勝で金メダル。誠におめでとうございます。さて、その稲葉監督、この金メダル獲得で有終退任とか、お疲れさまでした。この後プロ野球の監督へと挑戦されるのでしょうか。ご自身の出身チームは、村上、山田のいるヤクルトか近藤、伊藤がいる日ハムか、またまた、新聞記者さん、マスコミがうるさいですね。先ずはゆっくり休養をおとりください。素晴らしい試合の数々本当にありがとうございました。これからの将来、「末広がり」であることを願います。
さて、次の監督人事、高橋、宮本両氏の名前が挙がっています。もう、この暑いのにストーブリーグですか。稲葉監督は法政、高橋氏は慶応、宮本氏は同志社、人事には「地縁、血縁、学閥」は色濃く反映します。高橋氏は、私の姪っ子と中学校の同級生、この学閥は全く関係ありません。日本ティーボール協会末次副会長の教え子堤氏が読売巨人軍のGMの時、高橋氏が監督に。宮本さんは、第5回ティーボール教室IN東京ドームでご指導。私が宮本さんに「スミマセンが小学生の集団の方でご指導くださいませんか」とお願いしたら、「私はあちこち巡回して指導します」と。とても印象に残っています。高橋氏、宮本氏どちらでしょうか、はたまた、第三の方か。いずれにせよ、今日は「末広がり」、どなたが監督になっても、これから更に良くなります。噂で名前が出るだけで楽しい、見て見ぬふり、聞いて聞かぬふりでお願いします。真夏のストーブリーグですから。皆、この暑さでこの時期まともな「人事」は出来ません。またしません。私は誰が監督になろうが、応援します。
最後に、産経新聞のスポーツ面に「人気の低迷『金』で起爆剤になるか」とあります。野球の底辺を拡大するというのは、日本が「金」を取ったからと言って、そんなに簡単に行くものではありません。以下に今後の課題を書き記し、「末広がり」を期待します。
1,野球・ソフトボールの世界の加盟国を最低200か国にする。そのためには、ベースボール型球技で最も取り組みやすい「日本式ティーボール」の世界への普及を今日からでも各国の関係者に正しく理解させ、実行させる。そして、それをベースにして野球・ソフトボール連盟を創設させ、それを世界連盟に加盟させること。
2,オリンピックに、ベースボール型球技で最も競技性に富んだ「オリンピック・ベースボール、オリンピック・ソフトボール=一球ベースボール、一球ソフトボール」を野球・ソフトボール関係団体は出来るだけ早くに理解し、そしてその上で、国内大会並びに世界大会を早い機会に開催すること。これをオリンピック種目に!
3.ロスアンゼルスオリンピックでは、地元アメリカの国技である野球とソフトボール種目を必ず復活させること。そのためには、この度の稲葉ジャパンの功績は大です。それはアメリカのチームが「銀」であったことにより、アメリカでは「地元開催ではより強いチームを送ろうね」という世論の声が出てくるからです。メジャーリーガ―も出場する可能性が高まるでしょう。これは、ソフトボールも同様のことが言えます。全米からいい選手をしっかり探してオリンピックに出そうねと!
以上、今日は野球「金メダル」獲得の最高に嬉しい日、そこでこの野球・ソフトボールの将来に課題について3点のみ記載しました。野球・ソフトボールの関係者の皆さん、この提案を、八月八日「末広がりの日」です。上記の3提案について真剣に検討してください。お願いします。