5月23日 柴田章吾先生による「幼児ティーボール教室」が開催されました。その報告です。

 5月20日、柴田章吾先生による「年少~年長を対象としたティーボール教室」(無料体験会)が、東村山市久米川幼稚園にて、開催されました。園長の町田先生とジャクパの高島先生の決断で実行されたもの。当日は幼児が約30名、保護者が15名ほど集まってのイベントでした。

 12時30分、私が東村山駅改札口で柴田先生と待ち合わせ、駅近くのレストランで昼食、そこで本日の「幼児ティーボール教室」の打合せをしました。このコロナ禍ですが、柴田先生とは現在の仕事、家庭のこと、過去の野球等の楽しい話で盛り上がりました。

 14時からの教室は、町田園長先生の司会で始まり、柴田先生の紹介。「愛工大名電高に出身。イチロー選手の後輩、大学は明治。その後読売ジャイアンツから育成3位指名、2015年からは球団職員となりジャイアンツアカデミーのコーチになり、そこで子ども達のへの野球指導を行う。現在、起業され、事業の一つとしてフィリピンに日本文化を取り入れた『野球アカデミー』を経営中」と。

 ここでは、その1時間の「柴田先生の指導」を紹介します。

 先ず、ジャクパの3人の指導員が、この教室の補助教員として、協力されました。その中の一人の先生が、ウオーミングアップのリーダー。それが終わるといよいよ柴田先生の出番。所謂ラジオ体操的な運動を行い、その後はストレッチ。それが終わると幼児が各自ボールを一個ずつ持って、一人スロー・アンド・キャッチ。ボールは自分の体の前で上方に投げ、それをお腹の前でキャッチするという練習。幼児が、年少、年中、年長とバラバラですので、指導がとても難しいです。柴田先生が上手に幼児を自分の方向に集中させています。また、ジャクパの3人の先生が、しっかりフォローされています。さすがはその道のプロ達です。

 次に、二人一組でゴロのキャッチボール。次に、柴田先生が打ったボールを幼児達が、走ってそれを取りに行く、というもの。また幼児にも打たせて、そのボールを打たない幼児が走って取りに行く、その繰り返し。そこには、参加した幼児に笑顔がありました。ちょっと外を向く幼児がいると、ジャクパの先生が、フォローします。

 最後のバッティングになると、先ず柴田先生が、自ら見本を示しました。3回打ちましたが、その都度「オー」という声が園庭に響きます。やはり元プロ野球選手です。一つ一つの動きが見事です。綺麗です。様になります。いよいよ幼児達のバッティング。5か所で行います。幼児達は、経験者ではありません。足の位置、グリップの位置、ミートするために必要な心掛け、見本の示し方等について、私は柴田先生が、どのタイミングでどのような言葉かけをされるかとても興味がありました。ここでも幼児をいつも自分に引き付けておられます。この間2度、給水タイムを取っての指導でした。

 以上、柴田先生の指導法を紹介しました。教室の最後は、次回は、ぜひこのようにしっかりボールを投げる練習をしましょうと言って、実際にお手本を示す。これには、受講した幼児よりも、引率して来た保護者がとても喜びました。柴田先生の幼児ティーボール指導は、高校、中学、少年野球での練習を、幼児のレベルへと下ろしているものという感じでした。

 野球の指導法は、何種類あっても構いません。幼児に「ティーボールは楽しい」、「野球は楽しい」と思わせることが最も大切です。

 今日の幼児ティーボール教室を見て、最も印象に残ったのは「柴田先生流幼児ティーボール教室」があっていいのだということです。今までNPO法人日本ティーボール協会が発売した、丸山先生の指導、小西美加先生の指導、とまた異なった指導法が、そこにはありました。

 その日の夕方新幹線に乗り京都へ。19時30分には、小西美加先生とその補助教師広瀬先生と京都の駅前レストランで「3人の夕食会」。柴田先生の昼間の指導ぶりをお二人に報告し、会は盛り上がりました。ライバルが出現すればするほど「幼児ティーボール教室」は良いものになります。

 先週の金曜日は、昼食も夕食も「幼児ティーボール教室」の話題で、楽しい時を過ごしました。  この秋には、第3弾の「幼児・小学1・2年生向けティーボール教室」を制作したいと思っています。これは、上述した、町田先生、高島先生のお力を得て、制作したいのです。「柴田章吾先生による幼児ティーボール教室」は間違いなく、その一つの候補になりました。