5月19日 三田の慶応義塾大学に行きました。「一球入魂・野球道の早稲田」。慶應は「楽しい野球」だそうです

 昨日は、人生で初めて三田の慶応義塾大学に行きました。前夜から何かそわそわして落ち着きません。童心に帰ったような心境です。どこか心の中で慶応義塾大学を尊敬する気持ちがあります。アポは13時ジャストで、場所は10号館。12時にJRの三田駅に着きました。駅中に立ち食いソバの美味しそうなお店がありました。そこで食べようか、待てよ、汁をワイシャツにこぼすとまずいから、駅を出てサンドイッチとコーヒーのある店に入りました。

 三田駅から大学まで道は、地図を見て頭に入れていたのですが、途中2回街を歩く人に道順を、関西弁で聞きました。「スミマセン!ケイオウ大学に行くには?」「オオキニ」こんな感じです。東京の多くの方は、非常に丁寧に教えてくれます。「あの信号を曲がって左です。そうそうあのセブンイレブンの角を」。京都の人は、「そんなん、近いやん、目つぶっても分かるやん」と言って、丁寧に教えようとしない傾向があります。道路が碁盤の目になって分かり安いと思っているからでしょうか。

 12時30分慶応義塾大学の正門に着きました。検温・消毒して入構です。これが天下のケイオウか。立派です。20分ほど構内を散歩しました。驚きましたね。構内の駐車場には、外車を初め、大きな車が多いです。やっぱり、ケイオウって感じです。

 慶応義塾大学OB特に野球部関係の方には、様々ご指導を頂きました。設立当初日本ティーボール協会特別顧問山本英一郎先生、顧問マーティー・キーナート先生、お世話になった日本野球連盟野端啓夫先生の3人を真っ先に思い出します。

 先ず、1993年日本ティーボール協会を設立した時、山本英一郎日本野球連盟会長代行から日本ティーボール協会会長人事の件で貴重なアドバイスを頂きました。次に、1997年私が「日本協会発・国際ティーボール連盟」を創設しようとした時、マーティー・キーナート先生には、海部俊樹会長からジョージ・ブッシュ大統領(父)に当てる書簡の日本語を英語に翻訳して頂きました。その後ジョージ・ブッシュ大統領(父)から「名誉会長」を引き受けるという返事を頂いたときは、二人で心から喜んだのを記憶しています。2016年「第23回日本ティーボールセミナー」においては、当時日本野球連盟専務理事であった野端啓夫先生から「ティーボールは野球の底辺拡大に最適」という題目で見事なご講演を頂戴しました。というよりも、あの東京ドームや京セラドームで「親子でチャレンジティーボール」を主催くださった最高責任者の先生です。凄い先生ばかりです。

 まだまだ、お世話になった慶応義塾大学OBの方は、大勢おられます。その方々を思い出しながら、12時55分まで散歩を続けました。慶応義塾大学はアメリカのハーバード大学の影響を色濃く受けているためか、ハーバード大学に似たレンガ造りの校舎もあちこちに見受けられました。

 13時からの個人的な打合せが終わった時、准教授の先生から「福沢諭吉記念 慶応義塾史展示館 開館記念図録」をプレゼントされました。ありがたいです。記念になります。その上で、もう一枚のパンフレットを頂きました。それは何と「慶應野球と近代日本 “ヘラクレス”から“Enjoy Baseball”へ」です。そこには、以下の内容が紹介されています。

 「エンジョイ・ベースボール」とは、日本野球の常識に対する挑戦である。

 「2022年は、日本人への野球伝来150年に当たります。慶応義塾は日本野球史には欠かすことのできない数々の足跡を刻み、早稲田大学との伝統の一戦『早慶戦』は世界三大スポーツ対抗戦に数えられます。野球界に広く普及した早稲田式の『一球入魂』『野球道』に対し、慶應は『Enjoy Baseball』を唱え、異なるスポーツ観を提示してきました。その姿勢は歴史的に形成されたもので、福沢諭吉、そして日本野球の原点にまで遡ります。本展は、慶應野球を日本近代史上に位置づけながら、日本野球史上の貴重な資料と野球を巡る思想史をたどり、『Enjoy Baseball』の今日的意義を考えます。」

 このシンポジュウムは、6月25日(土)13:00~16:00、先ず、佐山和夫氏が「野球はどこから、どうして」という題目で、講演されます。その後、「今、Enjoy Baseballを語る」について、清澤忠彦氏(元投手、住友金属元監督)、上田誠氏(慶應高校野球部元監督)、堀井哲也氏(慶応義塾大学野球部監督)、前田大介氏(前田祐吉元監督のご子息)、上田まりえ氏(タレント)が登壇されます。会場は、慶応義塾三田キャンパス。

 「楽しい野球は、慶應」で、「一球入魂、野球道は、早稲田」ですか。成程ね。面白い!

 日本式ティーボールは、早稲田風、飛田先生風ではなく、慶應のスピリットに近いですね。このシンポジュウムに私は出席して、「日本式ティーボールは、慶應の考え方と似ています」とフォローしますか。

 このシンポジュウムは、事前予約制。申し込み多数の場合は、中継会場ありだそうです。出欠はどうしようかな。折角パンフレットを貰ったので、出席しようかな。でも「完全アウエイ」で早稲田関係者は私だけ?さて、居心地はどうかな。

 人生で初めての三田の慶応義塾大学行き、とても楽しかったです。10号館でのいい出会い。立派な先生と職員さん、学生の落ち着いた雰囲気、伝統ある校舎、車の大きさ。

 「一球入魂・野球道の早稲田」とは、随分違いました。東村山に帰る電車の中では、自然と笑顔になりました。「楽しい野球は、慶應」いいですね。