4月15日「熊本地震から5年 末次さん、そして熊本を思う」

 昨日4月14日、熊本地震の発生から5年たちました。震度7の揺れが2度観測され、熊本県と大分県で267人もの尊い命が失われました。5年前、末次義久副会長は大丈夫か坂本先生や園田さんはどのようにされているのか、随分心配をしたのをついこの間のように思い出されます。

 昨日のテレビ報道によりますと、熊本城はすっかり修復されたようです。でもまだ400人が仮住まいを余儀なくされているとのこと、まだまだ心が痛みます。

 先週、その末次さん、園田さんからたて続けに連絡を頂きました。それは、「ベースボールショップ・ドラフトカップ争奪第21回全九州小学生ティーボール大会」を開催する、という件でした。末次さんからは秋か冬に西武のドームで全国大会をやりますね。やれるとしたらこの大会を―全国大会予選ーとしますよ。いいですね。という確認の電話です。私の返事は、ハイ12月26日(日)に開催します。

 それを受けて、園田さんからはその大会の案内と実施要項の資料をお送りくださいました。以下がその内容です。

 大会は、令和3年5月16日。

 場所は、パークドーム熊本。

 主催は、NPO法人スポーツ福祉くまもと(末次義久理事長)と日本ティーボール協会熊本連盟(三角保之会長)

 後援は、県教育委員会、市教育委員会、熊本日日新聞

 熊本は、日本ティーボール協会を立ち上げた1993年から、初代専務理事末次さんの関係で、全国大会の出場は皆勤。リトルリーグの強いチームの弟、妹分のチームが出場したり、そのチームを破って来た魅力的なチームが来たり、いつも特色あるチームが全国大会に来ます。熊本の野球のレベルは、いつも超一流です。野球の神様川上さんを筆頭に、江藤、高倉、末次さん前田、村上、昔も今も名選手がいっぱいです。それだけ野球の立派な指導者が多いのです。園田さんによると今年もこのコロナ禍においても、大会以外でも、しっかりとティーボールの指導者講習会は行うとのこと、頭が下がります。ありがとうございます。

 私は、個人的にいうと熊本は大好きな県の一つです。先ず熊本城。私が高校3年生の時の修学旅行が九州。そこで最も印象に残ったのがこの熊本城です。だから、あの5年前の地震はとても大きなショックでした。

 ハワイ留学で最初のソフトボールのチーム、チャーリーアーケードチームの監督が、レイモンド倉掛さん日系二世で熊本の出身。この方は顔はとても怖い顔、なのにめちゃくちゃ優しい方。英語もハワイの右も左もわからない時に、留学のいろはを教えてくださいました。奥様もハワイ大学の職員で、それはそれは優しい方でした。ハワイでの恩人の一人です。

 そして、末次義久さん、濟々黌高校から早稲田大学、アマチュア野球界の超重鎮の一人です。早稲田大学野球部が生んだ最高のショートストップは、南海の蔭山、巨人の広岡、そしてこの初代日本ティーボール協会専務理事の末次さんの3人。と野球の殿堂に入った石井連蔵元早稲田大学野球部監督はおっしゃっていました。

 末次さんはプロ野球界にはいかず、母校濟々黌高校の野球部の監督を17年お勤めになりその後も高校野球の解説やらベースボール・クリニックの編集顧問等アマチュア野球界で多くの功績を残されました。このティーボール協会を末次さんたちとスタートさせたときは、月1回の役員会には、毎回飛行機で早稲田の会議室に来られて極めて適切な発言をなされるのでした。その役員会の後、金城庵でおそばを食べた後、常宿とされていた新宿プリンスホテル近くで3次会、そして、私は最終電車で東村山へ帰るのが常でした。これが4,5年続きました。野球談議が面白くて、楽しくて仕方ありません。野球の話が止まらないのです。童心に戻れますし、野球の深堀もできるのです。末次さんとは地方連盟を創設するときはいつも一緒。全国あらこち行きました。そこには、岩浪文明さんも必ずおられました。このようにして日本ティーボール協会は成長していったのです。

 ここで熊本での楽しい話を三つします。

 一つが、1994年の第1回九州オーオウンティーボール大会。これは、協会設立まだ1年もたたないというのに、副会長の稲尾和久さん、特別ゲストに井出らっきょさん、そして、濟々黌高校の野球部員全員、小学生からお年寄りの野球チームの人達まで、約500人ぐらい集まっての桁外れ、スケールの大きな大会を開催しました。その全ては、末次さんの指示の下でした。

 この大会が、今日の上記の大会に繋がっています。

 二つ目は、またまた手前味噌。私がNAFA(北アメリカファーストピッチソフトボール協会)に殿堂入りした時、末次さんは、九州でもお祝いの会を開催してあげようとおっしゃって、熊本城の前にあるキャッスル熊本ホテルで大パーティーを開いてくださったのです。国会議員や今ソフトバンクホークスで活躍している末次さんの教え子たちも来てくれました。濟々黌高校出身の日本ソフトボール界の重鎮石黒さん初めソフトボール関係、ティーボールや野球関係の方々も本当に大勢の方がお越しくださいました。ありがたかったです。

 三つ目は、協会理事のYT先生、ここでは多くを語りません。一言だけです。まだまだお若いですが、私は今最も尊敬している先生です。物凄く仕事をなされます。しかもその一つ一つがとても誠実です。見事なのです。生粋の九州男児です。私はこの年になってこのような本当に凄い先生に出会えたことをとても光栄に思っています。この先生の出身校が濟々黌高校。末次さんの後輩です。

 大好きな熊本県、地震からの復興、いろいろと大変なことがまだまだ続くかと思いますが、「第21回全九州小学生ティーボール大会 ー全国大会予選ー」を通して、更に一歩熊本が元気になることを心から願い、この大会の成功を祈ります。

 末次さん初め熊本の皆さんの元気な顔を岩浪さんと一緒に見に行きたいですね。そして、キャスル熊本ホテルから修復された熊本城を見ながら、3次会まで、野球談議をやりましょう。

 YT先生ご一緒されませんか?