2月5日「ルール解説22(6-11 打者走者がアウト 「打者がスライディングをしたとき」 )」

 ①から⑦まで示しましたが、①から⑥までは、野球やソフトボールとほぼ同じです。これら①から⑥までは、ベースボール型の「アウト・セーフ」のルールを学ぶ上で極めて重要と判断したので、ここにしっかりルールとして掲載しました。

 さて、⑦ですが、打者走者がアウトとなるときは、「打者走者が、スライディングをしたとき。」です。「ただし、1塁ベースを駆け抜けるのと同様、2,3塁ベースの駆け抜けも認められる。この場合、次塁をねらう意思があると認められるときは、駆け抜けとはみなさない。」としました。

 先ず、スライディング禁止ですが、これは、野球とソフトボールで最も多いケガは、一塁ベース付近での衝突事故とスライディングによる擦り傷です。このため、日本式ティーボールでは、より安全を確保するために躊躇なくスライディングは禁止にしました。そうすると、次の駆け抜けルールは何が何でも採用しなければなりません。選手の安全を確保するためです。

 このルールは、アメリカのスローピッチソフトボールの連盟ではほとんどで採用しています。とても、一般的なルールです。日本式ティーボールは、それを適用しました。

 【豆知識】

 駆け抜けルールとは、先ず打者走者が一塁を駆け抜けます。ダブルベースの右側を触塁しそして走り抜けます。その駆け抜けて二塁に行く意思のない走者に一塁手はタッチ(タッグ)しても、その走者はアウトになりません。これを、二塁でも、三塁でも適用するのです。即ち、一塁走者が、二塁ベースを触塁して、三塁方向に向かわず右中堅手の方向に走り過ぎます。この場合、走者はもう三塁の方には行きませんよという意思表示になります。二塁手が、その走者にタッチ(タッグ)しても走者はアウトになりません。二塁走者が三塁を走り抜けるときも同じです。本塁方向にオーバーランするのではなく、左翼手方向に走り抜けると、その走者に三塁手がタッチ(タッグ)してもアウトにならないのです。

 このルールをより安全に適用するために、アメリカのお年寄りのスローピッチソフトボールでは、一塁同様、二塁も三塁もダブルベースにしている連盟もあります。日本ティーボール協会も二塁や三塁をダブルベースにするか今議論を重ねています。結論は近々出したいと思っています。いずれにせよ、選手は、より安全にプレーするために、ルールは、常に改善・改正していかなければならないのです。