2月7日「ルール解説26(ルール8.アピールプレーと関係ない「自己紹介」 )」

 8-1 a と8 -2 a④

 日本国内で、私ほど、ソフトボールの試合を見てきた人間はいないといって過言ではないでしょう。

 早稲田大学41年間の奉職中で、年間多い時で、ソフトボールのクラスを9クラス担当。一年間の授業は25か26週(回)。定員は60人、ゲームの単元は25週(回)の約半分の12回、その半分の6回がスローピッチソフトボールの試合(リーグ戦)、あとの6回がファーストピッチのソフトボールの試合(リーグ戦)、野球場を3面使っての試合(リーグ戦)です。この授業だけで、年間324試合見たことになります。これが41年間ですから。大学の授業のソフトボール試合を見ただけで約1万回を超えます。また、早稲田のソフトボール部の監督、総監督を続けて、45年間勤めていますので、その間、東京都大学春と秋のリーグ戦、関東大学選手権大会、東日本大学選手権大会、全日本大学選手権大会、たまに出場する全日本総合選手権大会、アメリカ遠征19回、その他、数えきれないほどの男女の練習試合を入れると、気が遠くなるほどソフトボールの試合を見たことになります。

 ソフトボールマガジンの連載を25年間、そこでも多くの試合を見て、それを分析しました。加えて、全国で数百回を楽に超える「ソフトボール教室」、「ソフトボールクリニック」の講師を頼まれ、アメリカ、ブラジル、中国、韓国、多くの国でも同様の「ソフトボールクリニック」を行いました。合計で何万というソフトボールの試合を見たか、見当もつかないです。

 自己紹介は、これくらいにしましょう。皆さん、うんざりでしょう。

 さて、上記の件ですが、まじめな学生が審判をしていますと、走者のタッチアップが早い時があります。その時、その審判をしている学生が、「ランナーアウト」、と言ってきます。度々経験しました。私はとても困ります。丁寧にこのルールを説明します。これは、野手からのアピールがないと、審判は、判定してはいけないのです。

 8-1a  アピールプレーとは、審判員が、プレーヤーからアピール(要求)があるまで、判定することができないプレーをいう。

 8-2 ④フライやライナー(正しく捕球された場合)に野手が触れる前に、走者が離塁したとき

 これらです。審判を務める方は十分注意をしましょう。