2月9日 都内で慶應高校森林監督と仙台育英高校須江監督の対談形式の研修会に参加しました。私は、チーム作りの最初は「人集め」。次に「戦法・戦術(方法論)」があると思っています。

 2月7日(水)都内のホールにおいて、昨年夏の甲子園大会優勝慶應高校の森林貴彦監督(50)と準優勝仙台育英高校の須江航監督(40)を招いて、対談形式の研修会(トークショウ)が開催されました。タイトルは「自発性を育む指導と学生アスリートのキャリア支援」についてでした。

会場には、早くから会社、学校、野球関係等300人を超える人たちが集まり熱気にあふれていました。

 その会を主催したのは、一般社団法人KS協会。この見事な企画と運営を行ったのは、H氏とS氏。この二人から招待を受け、参加を決めました。有名な指導者の今の「考え方」並びに「指導方法」を学びたいと考えたからでした。

H氏とS氏とは、最初の会合で意気投合していたものですから、参加に迷いはありませんでした。以前、この「理事長からのメッセージ」でも書いたのですが、最初の会合はリーガロイヤル東京(大隈庭園の隣)でした。彼らとは終始野球とソフトボールの「指導論」「戦術論」「マネジメント論」等で盛り上がりました。

S氏は名門S高校からW大学野球部。そこではいずれも主将を務められました。その後社会人野球リーグでも活躍され、監督も経験されました。アマチュア野球界の重鎮です。

一方、私と一緒にこの研修会に参加した長谷川氏(日本協会評議員)は早稲田大学ソフトボール部女子部の監督。本業はH会社の管理職。「産業カウンセラー」と「キャリアコンサルタント」の資格を取得されています。そのためか、「コーチング」に対して非常に興味を持っておられます。

その日、長谷川氏と私は一緒に参加。立派な研修会でしたので勉強になりました。

その会において、須江監督は部員に対しては常に「素直さを有すること」が大切と強調。

一方、森林監督は会場からの多くの質問に対して、常に理路整然とお答えになりました。いずれも、聞いていてとても楽しかったです。

森林監督の慶應は「エンジョイ・ベースボール」なのになぜか「新しいことへの挑戦」、即ち私風に理解すると早稲田の「進取の精神」を大切にするとの説明でした。

須江監督が言う「素直さを有すること」に関しては、すぐさま荒川先生を思い出しました。あの偉大な王選手には「習う素直さ」があったことを荒川先生から何回も聞いていたからです。

帰り際、長谷川氏から「吉村先生が彼らに質問するとなるとどのような内容ですか?」と。私は即答で「慶應や仙台育英は如何にして選手(生徒)をスカウトしていますか、それが一番聞きたいですね。この件では、どなたも質問しませんでしたが…」と。

「人集め」が一番大切。その次に「戦法・戦術」。そこには様々な「勝つための方法論・人を育てるための方法論」があります。

日本ティーボール協会も「人」が一番大切。次に「運営するための様々なマネジメント(方法論)」があると私は思っています。