12月10日 吉田正尚選手がレッドソックスと5年126億円で契約。 さあ! サッカーの次は、野球だあ・・・!

 吉田正尚選手が、ボストン・レッドソックスと野手歴代最高額で一昨日契約。メジャー全球団との交渉が認められた直後の出来事でした。契約金はなんと5年契約で総額9000ドル。日本円にすると約126億円。物凄い金額です。こんな大金を払える球団がまだメジャーにはあるのか、といった驚きを覚えています。

 獲得の背景には、今季のレッドソックスは、1番打者が固定できず、その候補者を探していたこと、抜群の資金力を誇ること、また、吉田選手の守備力の弱さに関しては、本拠地のフェンウェイパークは、あの「グリーンモンスター」があるために、その守備範囲はそんなに広くなくてもOKという好条件等が重なったためでした。

 吉田選手は、ご存じのように日本球界では、2年連続出塁率はトップ、今シーズンも打率は、335です。即ち3割3分5厘。選球眼が良く、三振数も少ないといった日本屈指の打者。レッドソックスの1番打者として十分活躍が期待出来ると判断してのことでした。レッドソックスの目の付け所は素晴らしいですね。

 因みに、吉田選手は、新人でこの大型契約だと、来年のWBCには、先ず出場することは出来ません。私は彼が、WBCに出場した場合、強豪アメリカ初め、野球王国のチームに対してどのようなバッティングをするかとても興味があったのですが・・・。それは見られる可能性が低くなったと言ってもいいでしょう。新人がメジャーのキャンプに参加せず、WBCに出場することは先ず不可能と考えられるからです。

 そうしたところ、シカゴ・カブスの鈴木誠也選手が「報告遅くなってすみません!僕もWBCに出場させていただきます。足を引っ張らないように精いっぱい頑張ります。ではさようなら 栗山監督胴上げするぞぉ」(原文のまま)とインスタグラムに更新したとのことでした。朗報です。

 嬉しいですね。鈴木選手は、昨年の今頃、野手としては当時最高年俸で、カブスと契約を交わしました。その条件は確か、5年8500万ドル。今年のメジャーにおける活躍は、皆さん周知の通りです。

 大谷選手、ダルビッシュ投手、そしてこの度の鈴木誠也選手とアメリカメジャーで、実力を発揮している選手が、日の丸を背負って来春戦ってくれます。これは、この度のワールドカップサッカーとその傾向が似ています。若者が日本から世界にチャレンジして、成功して、ワールドカップあるいはWBCといった世界的な大会になると、母国に帰り、日の丸を背負って戦う。1969、1970、1971年とアメリカで野球とソフトボールを日本人一人でプレーしていた私からすると、近年は、信じられない光景が次々を起こります。嬉しくて、嬉しくて、ウルウルします。

 日本野球界の宝の一人である吉田正尚選手がWBCに出場できなくても、私は彼のアメリカでの挑戦に対しては心から応援します。「若者よ大志を抱け」「ビ・アンビシャス」(大望、野心、チャレンジ)。これはアスリートにとって、最も大切にしなければならないキーワードです。吉田選手の成功を祈ります。

 ワールドカップサッカー、野球のWBCを見ると、考えると、日本の将来はとても明るいです。若者は人類の「宝」です。中高年や、それよりちょっと年上の我々の世代も、若者を気分よく応援しましょう!

 若者! そしてアスリートの皆さんは、私達に楽しさ、喜び、希望、明るさ等をプレゼントしてくれます。ありがとう! 

 さあ! サッカーの次は、 野球だあ・・・! 吉田正尚選手! 頑張れ!