2月28日「コーチング・クリニック」、佐藤雅幸先生、松岡修造さんとティーボール

 昨日2月27日ベースボールマガジン社より、「コーチング・クリニック(4月号)」が送られてきました。「コーチング・クリニック」は1991年(平成3)2月にスポーツ指導者向けに発刊されたアカデミックな月刊誌です。(日本ティーボール協会を設立する2年前のこと)

 私は、創刊された2,3年後から約20年その編集委員を務めさせていただきました。これは当時池田郁雄社長と池田恒夫初代社長のご英断でした。そのお二人はご存じのように、今の日本ティーボール協会副会長池田哲雄社長の兄上と父上(兄上はこのティーボール協会の初代副会長の一人)。その関係で今もって毎月「コーチング・クリニック」をお送り頂いています。ベースボールマガジン社は義理堅いです。ありがとうございます。

 さて、この4月号の16ページに、専修大学教授の佐藤雅幸先生が「指導者の真摯で前向きな姿勢が選手の能力を引き出す」というタイトルで取材を受けられています。いいタイトルですね。我々ティーボールの指導者もこのタイトルのごとく子供の能力を引き出してほしいです。

 さてこの佐藤先生、ご専門は「スポーツ心理学」、スポーツ競技は、テニス、そのため現在ではあの松岡修造さんが主宰する「修造チャレンジ」のメンタルサポートの責任者をお務めになっているとのこと。本当に久しぶりで彼の現在の写真を見ました。

 佐藤先生には、2001年の「第8回ティーボールセミナー」で基調講演をお願いしたことがあります。ご記憶の方おられますか。実は佐藤先生には随分失礼かもしれませんが、当初、基調講演を松浪健四郎先生にお願いしていたのです。ところが松浪先生が急遽来れなくなり、松浪先生が専修大学時代の教授仲間であった佐藤先生を代打に指名、先生は「21世紀のスポーツ展望-実践スポーツ心理学」という題材でご講演を頂きました。ちょうど21世紀が始まった折、実にタイムリーなテーマでした。その時の講演内容を今読み返してみるともうその時から「修造チャレンジ」を始めておられます。もう20年以上もご努力されているのです。頭が下がります。まさに「継続は力なり」ですね。先生と松岡さんとのコンビですからきっと大きな成果をあげられているのでしょう。

 佐藤先生は、そのセミナーの後、目白の椿山荘で行いました「荒川博野球塾」発足記念パーティーにもお越しくださり、荒川先生は言うまでもなく、海部俊樹先生や鳩山邦夫先生(東京連盟会長)、あるいは野球界では川上哲治さん、長嶋茂雄さん、王貞治さん、谷澤健一さん、醍醐猛夫さん、また、ソフトボールでは、シドニー五輪銀メダリストの増渕まり子さんらを紹介させていただいたのを覚えています。

 もうあれから20年たったのですね。早いですね。私は当時55歳、ゴー・ゴー、行け・行けの時でした。

 佐藤先生が責任者をなされている松岡修造チャレンジの松岡さんについて少しティーボールとの接点をお伝えしましょう。

 私が松岡修造さんからの初めてインタビューを受けたのは9年前です。あの大島匠君を日本ハムファイターズに送った時でした。彼は確か報道ステーションのスポーツコーナーのキャスターとして、早稲田大学グラウンドに来てくれました。我々がティーボール健康福祉の大会やアジア大会の1日目を行うあのグラウンドにです。一般学生に見つからないようにと三塁側のダッグアウトの中で行いました。私が彼に抱いた第一印象は頭のいい方、質問の仕方が上手な方というものでした。その時、彼との別れ際に、当時の早稲田大学のテニス部監督に宜しくとおっしゃっていたのが印象的でした。筋をお通しになる方です。立派の方です。

 その後、松岡さんとの再会は、この東京オリンピックの前段階のイベントでオリンピックデーランというお祭りが関東各地で2.3年前から開催されていたときです。我々日本ティーボール協会も日本野球連盟の野端啓夫副会長のご好意でそれに参加、参加者は地元の親子たち。その指導者は早稲田大学ソフトボール部の女子学生、それは東京神宮球場で開催された時のことでした。ゲストが松岡修造さん。人気ありますね。うちの部員たちも興味津々。彼はあちこちのイベント会場を回られたのですが、最後はなぜかティーボールコーナーでした。バットをもって10回ほど打たれたのかな、やはりテニスの大選手、打つのがうまい、打つのが好き、それがすぐ分かりました。結構長くそのコーナーにおられたので指導を担当していた早稲田のソフトボール部員は大喜びで。大島匠君の後輩たちですといったのが良かったのか、彼女の明るさが松岡さんの心も動かしたのか、私も部員たちもいい思いをしたのでした。松岡修造さんもティーボールを堪能していただきました。良かったです。

 佐藤先生の記事が「コーチング・クリニック」に掲載されたので、20年前の「第8回日本ティーボールセミナー」と「荒川博野球塾」を、そのついでに、オリンピックデーランとティーボールと松岡修造さんことまでも思い出しました。

 日本式ティーボールは、この28年の間に本当に多くの人に認められるようになりました。