3月2日「藤川さん浪商魂でガンバレ、今日も浪商です」

  昨日は、浪商の尾崎選手らについて書きました。浪商はあの張本(東映)、坂崎(巨人)、山本八郎(東映)物凄い伝説の野球選手を数多く輩出した名門高校です。現在は浪商と言わず大阪体育大学浪商高校というらしい。私にはピンとこないです。平安高校が竜谷大学平安高校というのと似たようなもの、先輩ですがピンときません。時代の流れで、お互い野球界において「侍」が出にくい世の中になりました。

 さて、浪商の野球部というと日本ティーボール協会の理事でこの人を忘れていませんか。藤川恭英さん。彼は京都の出身なのになぜか京都の平安にいかずに大阪の名門浪商野球部に、そして日体大野球部のご出身。「浪商魂」の持ち主。私がこのティーボール協会を立ち上げて数年たった時、友人の当時日体大教授・ソフトボール部部長兼監督(元日体大野球部コーチ)小川幸三先生(現在日体大名誉教授)にこのティーボール協会に興味を持つ若い野球部OBのいい人材を紹介してくださいとお願いしたところ、この藤川恭英さんと久保田浩司さんをご紹介くださったのです。藤川さんは世田谷区の職員、久保田さんは当時養護学校の先生でした。お二人とも野球を愛し、子供好き、そして教育マインドをお持ちでした。久保田先生は現在常務理事で審判委員会委員長、皆さんよくご存じです。

 藤川さんは、日本協会がスタート後、節目、節目で重要なお仕事をしてくださいました。その最初は「初級認定講習会」「ティーボール概論」の文字起こしを独自で行ってくださったのです。もう20年ほど前になりますか。今も協会に貴重な資料として大切に保存しています。それ以外では、彼は、朝日新聞を初め新聞雑誌にその時々にタイムリーとなる評論を投稿されています。活躍は東京都世田谷区だけでないのです。その姿勢はいつも日本、世界を見据えておられます。ご自分の考えを常に世に問うておられるのです。立派としか言いようがないです。昨年の「第27回日本ティーボールセミナー」では、「日本野球連盟、高野連、全軟連、プロ野球、ソフトボール協会等との連携、協働の重要性を考える」のセクションで-ティーボールが野球・ソフトボールを救うか 東京都の試みーというタイトルでご講演を頂きました。見事でした、「東京都ティーボール連盟は、東京都高野連、東京都軟式野球連盟と連携して子供のティーボール指導に取り組んでいます」という内容でした。新聞にも大きく取り上げられました。

 その藤川恭英さんから、2月の初めメールを頂きました。「2月28日(日)世田谷公園野球場で開催を予定していた『第23回世田谷オープンティーボール大会』は緊急事態宣言延長のため中止としました。緊急事態宣言下での開催のリスクを避けた方がよいという判断です」というもの。そこには、更に、以下のことも記されていました。

 「昨年の2月23日大会の開催の4日後に全国一斉休校が始まり、それ以後すべての大会が止まった状態です。ワクチン接種が始まれば状況も変わると思われます。それまでの辛抱と思い組織としての力をためておきたいと思います」と。

 全国のティーボールの指導者の皆さん、皆コロナと必死に戦っています。ご理解ください。この世田谷の大会は、古くは、1996年2月25日、世田谷区立池尻中学校で大会を開催したとき、私は、韓国からTVの取材でインタビューを受けた記憶があります。またその数年後、東京都連盟会長の鳩山邦夫先生と一緒にこの大会に対してエールを送りに行ったこともありました。歴史のあるいい大会ですが中止です。誠に残念です。

 藤川さんが言われるように、早いワクチンの接種が望まれます。この秋には明るい未来が見えるでしょう。それまでの我慢です。辛抱です。野球界やティーボール界の「侍」藤川さん、「浪商魂」は「日本一」です。私はあの尾崎投手の時代を知っていますから。我々の頃は高校時代根性を叩きこまれました。今の若い人には、この言葉、嫌がれるそうですが。やはりこのコロナの時期、「忍耐」と「根性」が必要でしょう。藤川さんが言われるように組織としてもう少しの辛抱ですね。全く同感です。来年度の大会が素晴らしい大会のなることをお祈りいたします。