4月14日「二本のDVD小西先生、吉田先生。」

  野球とソフトボールを以前のように、それをする人、テレビで見る人、新聞を読む人、SNSで発信したりそれを観たりする人等を増やすには、どのようにしたら良いのでしょうか。

 野球やソフトボールがなぜこのように徐々に衰退しているのでしょうか。その理由は沢山あります。まず最初に考えられるのは、「野球界に自惚れがある」と私は思っています。野球は絶対に衰退しない、野球は儲かる、野球界には必ずスターが出る、野球界にいると有名になる、野球の試合には必ずマスコミが来る等々。全くもっておかしいと思っています。

 野球関係者の皆さん、このような考えを持っている人は、今少し立ち止まって考え直してみましょう。

 NPO法人日本ティーボール協会は、現在二本のDVDを作製中です。一本目は「小西美加先生の幼児・小学1年生のためのティーボール教室」です。これを何故急いで且つ全力で公にしようとしているのでしょうか。それは、ソフトボール選手並びに野球選手の力を借りて、ティーボールを日本各地で広めたいと思っているからです。それが、野球界並びにソフトボール界を蘇らせることになると確信しているからです。 例えば、プロ野球の経験者が指導者となり、幼児や小学1・2年生に野球やソフトボールの面白さ、楽しさを伝えるのです。その楽しませ方を映像化したのが上記のDVDです。方法論はいくらでもあるはずですが、この分野でDVD化したものは、現在のところほとんどありません。本協会は「トップランナー」としてこれを作り上げるのです。

 ソフトボールや野球の経験者が、幼児や小学1・2年生を指導するのは実に上手であることを私は誰よりも知っています。それは私の生家が幼稚園と保育所を70年以上に亘って経営しているからです。そこでの野球経験者である女性(先生)の素晴らしい活躍(指導)を、誰よりも多く見てきているからです。また、祖父や父や兄からもお教え頂いてきました。

 大学や高校でソフトボールや野球を経験された方々が、全国にはたくさんおられます。その方々に、日本ティーボール協会の指導者資格を取得していただき、子どもが通う幼稚園か保育園かこども園に行き、保育の終わった後(小学校でいう放課後)に「幼児のためのティーボール・スクール」を開催させてもらうのです。スクールですから多少の月謝を頂きながら、「投げる・走る・捕る・打つ」を「笑顔いっぱい」で幼児を指導するのです。今日では、幼児のためのサッカー教室、体操教室、水泳教室、英会話教室といった習い事が、全国で一般化しているようです。「ティーボール」も教室(スクール)として行うのです。

 これが野球・ソフトボールの底辺拡大に繋がります。そして、大学や高校で培ったソフトボールや野球の技術が、幼稚園や保育所、こども園、更にその地域で活かされます。ウキウキわくわくするようなプランです。これをぜひ大学のソフトボール部員・野球部員等が参考にされて、将来のために役立ててほしいのです。

 二本目は、「スポーツ・コンプライアンス概論」のDVDを作製します。5月8日(日)9時から12時まで、西武新宿駅前の東村山中央公民館、第三会議室(45人収容)において、吉田勝光先生(桐蔭横浜大学名誉教授)をお迎えして「スポーツ・コンプライエンス勉強会」を開催します。それをDVD化します。これを「TTA公認指導者認定講習会」初級並びに特別の必修科目とする予定です。

 吉田勝光先生は本協会の初代理事で現在評議員、スポーツ法学界の重鎮です。日本スポーツ法学会が監修で出版している「標準テキスト―スポーツ法学」の編著者の一人でもあります。最近では2020年6月に「スポーツと法の現代的諸問題」を(株)成文堂より刊行されました。現在、日本スポーツ法学会名誉理事、日本体育・スポーツ政策学会副会長、野球文化學會副会長をお務めになっています。

 このDVDは5月末には完成させます。皆さん!こうご期待!

 以上、我々日本ティーボール協会は、この30年間野球・ソフトボール界の「シンクタンク」として活動してきました。加えて、野球・ソフトボール界の「トップランナー」としての役割も果たして来ました。その使命の下、これらのDVDが出来上がりましたら、野球・ソフトボール関係の連盟・協会、大学野球部・大学ソフトボール部に、これらを紹介していこうと考えています。皆さんも何か野球やソフトボールの普及の為に良いアイディアがありましたら、ご教授、ご提案ください。  まだまだ、HPO法人日本ティーボール協会は、「シンクタンク」「トップランナー」としての誇りを持ち、先導的な思考を持ち続け、張り切って行こうと思っています。